2011年
スペイン・サスペンス映画

12年前、ロベルの妻ガルは、ロベルの家で働くマリリアの息子セカと浮気し駆け落ちをするが、交通事故に遭い、重傷の火傷を負う。
ロベルは彼女を引き取り必死の介護をし、奇跡的に彼女は生きるが、ある日、窓に映る自分の姿を見てショックを受けて、そのまま投身自殺をする。

ロベルと妻との間には娘ノルマが一人いた。
ノルマが庭で遊んでいたその時に、窓から落ちてくる母親を目撃。
その時のショックで、ノルマは精神的に不安的になっていた。

六年前のある日に、ロベルとノルマは結婚式に出席していた。
そこでノルマは仕立て屋の息子ビセンテに出会う。
惹かれあった二人は、アルコールと薬のせいもあって、庭で抱き合うが、そのことはノルマの精神を異常なまでに興奮させてしまい、
そして、また娘のノルマも自殺をする。

天才的な形成外科医ロベルは、熱にも強く、外的にも強い肌を作り上げる。
人体実験はしていないと言うが、実は自宅に女性を監禁している。
そして彼は彼女にその肌を移植している。
その女性にベラと言う名をつけ、妻と瓜二つの顔を作り上げていた。

完璧な肌を持つ女ベラとは誰か?
ベラは、自由を手に入れるためにロベルを誘惑する。

そんなある日、ロベルの留守宅にマリリアの息子のセカが、警察に追われてマリリアの所に来る。
そして、ガルと瓜二つのベラをガルと勘違いし、無理やりベラを強姦しようとする。
その時、家に帰ってきたロベルはセカを射殺する。

ガレとロベルはその夜に結ばれようとするが、ベラはセカとのことで身体を傷つけていた。
そしてそこで語られる真実とは何か。

見ていて唖然としてしまう。
そんなことが出来るのかと感心するやら驚くやら!
執拗なまでのロベルの愛は、本物なの??という感じ。

ベラは、実はロベルの手術によって性転換手術を受けた元は男性だった。
膣を創り、顔を創り、肌を変えて名前も変える。

復讐か愛か…。
またそれ以外のものか…。
裏切らてもなお執着する、その彼ロベルの姿が何とも悲しい。
ロベルの実の母親がマリリアであると知らされるシーンがあるが、そのマリリアが、彼の未来を語る。
『また、裏切られるのに…』

(J)

「私が、生きる肌」