ヤン・ティンバーゲンという人は、第1回ノーベル経済学賞、正確にはアルフレッド・ノーベル記念スウェーデン中央銀行賞の受賞者だそうです。
「ティンバーゲンの定理」とは、『もしN個の政策目標があったなら、かならずN個の手段がなければならない。』らしいです。
政策Aを1単位実施すると、Xにはaだけ影響がおよび、一方政策Bを1単位実施すると、Xはbだけ上昇する。
このA,Bが政策手段だとすると、AとBの二つの政策があり、いずれもXに効果がある。
と同時に、Yに対してもこのA、Bという政策は効果がある。
このX、Yを目標どおりに定めるにはちょうどいいAとBの組み合わせを決める必要がある。
ある政策が一つの政策目標を左右するわけではなくて、いろいろな効果をもつが、X、Yの二つの目標にはかならず二つの政策が必要となるということだそうです。

AもXにいい影響がある、BにもXにいい影響があるとしたら、AとBのどちらを使うべきかかを決めるのが「マンデルの定理」です。

今、混沌と社会の中で自分のこと、将来を見据えることが難しい時代になってきました。
不安は、これという正しい一つの答えが見つからない不安ともいえるでしょう。
自由には責任が伴う。
そして、私たちは生きています。

この二つの経済学の定理のように、心の世界にも『定理』があれば、なんて考えてしまいます。
ナンチャッテ。

「ティンバーゲンの定理」と「マンデルの定理」