天候は、ほぼすべての人に重要な意味を持つ。
天候と心理とは関連があるので、天気の良い日は気分がよくて、何かやってみようと思うし、雨降りでは億劫にあって、出かけるのをやめる人もいる。
気象学は19世紀に入る直前で、学問として歩み始めたという。
その気象学で、不可欠なのが精密な気温の測定だ。
寒暖計を作るのが思いのほか難しかったらしい。
精確な示度を作ることが容易ではなかった。
この問題はドイツ人の装置製造者ダニエル・ガブリエル・ファーレンハイトが1717年に解決した。
ところが、彼はどういうわけか、装置の目盛を定めるのに、氷点を32度に、沸点を212度にしたという。
それ以外にも一風変わった設定をした人がいて、1742年に、スウェーデンの天文学者アンデルス・セルシウスは、沸点をゼロに氷点を百度に設定したという。
ややこしいこと!!

「気候の必需品の寒暖計」