書籍でも紹介したことのある、「神の生物学」の筆者はAlister Hardy(1896-1985)で、オックスフォード大学で学び、南極探検隊動物学主任、海洋研究所を設立したりした。
著書「神の生物学」の中で、動物の行動の変化と遺伝子・進化について書かれている箇所がある。
そこで、H.G.ウェルズの社会学の研究の一つに、『イギリス人は何人の祖先をもっていたとしなければならないか。』と尋ねており、この質問にハーディーは答えを与えている。

我々は、もちろん二人の親、四人の祖父母、八人の曾父母、十六人の曾曾父母などを持っている。
仮に一世代の平均期間、つまりこの連鎖の中で誕生から次の誕生までを三十年とする。
さかのぼって九百年間には、そのような世代が三十世代あることになる。
我々が三十世代前に持っていたはずの可能な祖先の数は、もちろん2×2×2×・・・・・・を30回重ねたものとなる。
つまり2の30乗であり、その数は十億人以上(正確な数字では、1,073,741,824人)となるそうだ。
当然そのような数の祖先が居るはずがない。つまり我々の大多数は、頻繁に何回も同じ祖先を持ったということを意味する、と書かれている。

あらマー、すごい数でびっくり。
狭い日本なら、ほとんどが親戚ってこと?になるのかな。

私たちの祖先