カウンセリングルーム樹輪でおこなわれているセラピーやカウンセリングなどで使われる心理学用語の一部を紹介しています。

ハ行

パーソナルコミュニケーション personal communication

コミュニケーションの一形態で、道具や機械を媒介にせず、動作や音声などの身体的手段によって人間同士が直接おこなうコミュニケーションのこと。

パニック障害

yougo17意識野の狭窄を伴う急性の反応状態を広くさす。また、不安が身体的・精神的レヴェルで症状化し、急激に現われたものがパニック発作(恐慌発作、破局発作)である。突然やってきた全人格を揺るがすような不安が身体器官と結びつくと、窒息間、心悸亢進、頻脈、前胸部苦悶、前胸部痛、めまい、失神、悪心、嘔吐、下痢、疝痛、頻尿、尿閉、四肢振戦、ふらつき、などとなる。一方、精神機能への表現としては、流涙、困惑、錯乱、意識を今にも失いそうな感覚などが起こる。この時「今にも死ぬのではないか」「気が狂ってしまうのではないか」との恐怖感を抱くことも多い。

ヒステリー障害

顕示性、感情易変性(感情が変りやすい)、自己中心性、未熟性、被暗示性(暗示にかかりやすい)などの性格特徴があり、演技的な誇張した言動が多く、他人の注意を引こうとして気まぐれで気分が変りやすい。なんでも他人のせいにする(他罰性)、うその話をしているうちに空想を現実だと思い込んでしまい、架空の物語で人々をだますこともあるといったことがある。
転換ヒステリー(心情レベルの問題が身体的レベルで表現される)と解離性ヒステリー(人格が分離する)とがある。

微細胞脳障害症候群 minimal brain dysabilities(MBD)
広汎性発達障害 Pervasive Developemental Disorders(PDD)

知的障害のない子供の示す行動異常(注意散漫、多動、衝動的な行動、協調運動の稚拙など)と学習障害(読字、書字、計算の困難など)を中枢神経の微細な機能障害としてとらえようとすること。/ADHD、LD、HDD、自閉傾向etc.

PTSD 外傷後トラウマ障害
Post Traumatic Stress Disorder

トラウマ(心的外傷体験)によって引き起こされる特徴的な心身の障害。

不安 anxiety

不安は対象のない漠然とした漂うような恐れの感情。じっとしていられないほど恐ろしく苦しいもの。

不安障害

yougo18不安を主症状とする神経症の一類型。体の病は認められないのだが、動悸、呼吸困難、胸部圧迫感、発汗、めまい、吐き気、ふるえ、頻尿などが発作的に生じる。(不安発作)このとき、しばしば激しい死の恐怖にとらわれる。発作がおさまったあともまた不安発作が再発するのではないかという予期不安や、絶えず緊張して些細なことから不安を感じる不動性不安にさいなまれることがある。

複雑性PTSD  (complex  PTSD)

長期反復性外傷。
再体験症状(解離性フラッシュバック・悪夢)、回避症状(出来事の想起刺激となる事物や状況の回避)、驚異の感覚、感情制御困難、否定的自己概念、対人関係障害など、長期の外傷による自己組織化の障害(DSO:Disturbances in Self-Organization)がある。

不登校 be unable to go to school because

怠学、非行、身体的精神的疾患,経済的事情などの環境的圧迫などによって登校できないものを除いた登校する意志を持ちながら不登校状態にあるものをさし、本人の心理的葛藤状態によって登校しないことを言う。

防衛機制 defense mechanism

不安な事態や危機的な状況に置かれると、無意識的に自我を守ろうとする心の仕組み。

  1. 抑圧 repression・・・記憶、情動、欲望、願望充足空想などのいずれにおいても、不安や罪悪感、過激な興奮、葛藤などを引き起こすような、自分の中に認めまいとする衝動やその派生物を、無意識の中へと拒絶し隔離すること。
  2. 反動形成 reaction formation・・・本来の衝動や感情と正反対の態度や行動をとること。
  3. 投影(投射) projection・・・自己の中の認めがたい感情、衝動、観念などを、外界や他者に属するものとみなす機制。その結果、投影された衝動、欲求は、外界から自己にむかってくるものとして知覚される。無意識的に抑圧された内的なものが耐え難い場合、変形されて投影されることもある。
  4. 同一視(同一化) identification・・・人がある一面、また多くの側面において他人と同じように考え、感じ、振舞うことを通して、その対象を内在化する意識的・無意識的な心理過程をさす用語。
  5. 取り入れ introjection・・・摂取、取り込みとも言われる。外界の対象のいろいろな性格や機能を、幻想的に精神的表象として取り込む過程のことを言う。
  6. 合理化 rationalization・・・合理づけとも言われる。自分のとった態度や行為、思考、感情などに対して、認めがたい何らかの無意識的な理由があるのを隠して、「もっともらしい」説明を意識的に考えて、自分の望んだ行動を不安なく正当化しようとすること。
  7. 知性化 intellectualization・・・感情、欲求、衝動を直接意識化、開放するのではなく、それらを知性の働きによって処理しようとすること。
  8. 昇華 sublimation・・・性衝動や攻撃性など、社会的に受け入れにくいものが芸術活動や宗教活動など、文化的・社会的に価値あるものに置き換えられることを言う。
  9. 置き換え displacement・・・ある観念やイメージに向けられていた情動エネルギーが別の観念やイメージへと移し変えられること。
  10. 補償 compensation・・・劣等感を克服して自分の弱点を補おうとする心のはたらきを意味することば。
  11. 退行 regression・・・一定の成熟を獲得した者が、より早期の発達段階に戻り、その段階で満足を得ようとすること。
  12. 打ち消し undoing・・・自分の行った行為を、それとは正反対の行為を行うことにより、もともとなかったことにしようとすること。

ホメオスターシス homeostasis

恒常性。生命をとりまく外的環境や生物自体の変化に対して体内器官が常に一定の状態を保持しようとする機能。
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心理学用語4 (は行)