「先送りせずに すぐやる人 に変わる方法」  佐々木 正吾
How To Stop Putting Things Off And Get Them Done ASAP

 

 

著者紹介
心理学ジャーナリスト。
専門は認知心理学。
1973年北海道生まれ。
97年独協大学卒業後、ドコモサービスで働く。
2001年アヴィラ大学心理学科に留学。
著書に『スピードハックス』『チームハックス』(共著)、ベストセラーとなった『iPhone情報処理術』(共著)などがある。
また、ブログ「ライフハックス心理学」を主宰している。

 

 方法 RULE 15
「とりあえず」やらない

取りかかるのは早い。つねに動き回っている。けれども、仕事がいっこうに進んでいない—。そんな人はまわりにいませんか?
本書の趣旨と違うことをいうようですが「すぐやらねければ!」「動かなければ」という思い込みに支配されてしまうと、動いているのに仕事は進まない、という状況に陥ります。ただ、すぐに動けばいいというわけではないのです。
やみくもに「とりあえずやる」というのは心の衝動を満足させているだけで、仕事が進んでいるかどうかはまた別の問題なのです。
「とりあえず何かをする」ということでは「仕事をするふりをしている人」になってしまう可能性もあります。
仕事の本質と離れた作業をして、仕事をやった気になってはいないか、考えてみましょう。「一日デスクにいたな!」「疲れたな!」では意味がありません。他人から見て「仕事しているように見える」だけなのです。

◎「とりあえずやっている」うちは本質にたどりつかない

とにかく動いてはいるけれど、仕事が進んでいかない、という人の状況は深刻です。本人も周囲も仕事が進んでいないことに気づかないからです。
たくさんやるべきことはあるけど、何からやればいいかがわからない。やるべきことを絞れない。絞れないから「とりあえずこれをやろう」ということになる。これが「ただ動いているだけの人」への入り口です。
とりあえずメールチェック、とりあえず情報収集のためにネットサーフィン。そんなふうに貴重な時間を費やしてしまっている人はいないでしょうか。
あなたの仕事から「とりあえず」を排除していくことが大切です。

◎朝の貴重な時間が「とりあえず」で埋まっていませんか?

心理学の見地から、朝はとても貴重な時間だといえます。睡眠直後で気力も体力もいちばん充実しているときです。ですから、朝は難しい仕事や、なかなか手がつかない仕事を始める最大のチャンスなのです。
しかし、現実はどうでしょうか?朝オフィスに来たら、まずメールチェック。ここまでは、仕事上、仕方がない人はいるでしょう。ただその後、メルマガを読みふけったり、ネットサーフィンをしたりしていませんか?ツイッターやミクシーなども時間を奪う大敵です。

「とりあえず動かなければ!」という気持ちが誤った方向に進むと、すぐやるどころか後退してしまう危険性もはらんでいるということを忘れないでください。

◎「すぐやる」にだまされない