2011年制作
第84回アカデミー 脚色賞受賞作品
ゴールデングローブ賞 5部門ノミネート作品
ハワイで家族4人で暮らすマット・キングは、妻がボートの事故で意識不明状態になる。
仕事一辺倒で、子どもたちとの関わり方もよく解らない。
マットの家は、ハワイ・カメハメハ大王の末裔であった。
時代の流れと共に、先祖代々の家の土地を切り売りしてきた。
そのお金は全部貯金し、弁護士としての彼の収入で生活をしてきた。
そして、最後に残されている先祖から受け継いだ広大な土地を今まさに売ろうとしていた。
妻は、裕福なのに贅沢できない生活に不満を持っていた。
そんな折の事故だった。
『もし、妻が目覚めたら、世界旅行をして、妻の望んでいた生活をしよう!』
そんな思いに駆られるマットだった。
妻の回復をひたすら待ち望むが、二人姉妹の妹のスコッティは、学校などでいろいろな事を仕出かす。
どうしていいのかわからなくなり、困り果てたマットは、
姉のアレクサンドラを寮から連れ戻すことにする。
アレクサンドラは、母親とのけんかの末に学校の寮に入っていた。
家に帰ってきたアレクサンドラは、マットに自分の母親が浮気をしていたことを告げる。
そのことで母親と喧嘩したらしい。
『パパは、何も知らない!』という。
そんなことを想像することすらなかったマットは、愕然とし、友人にことを確認する。
妻の浮気が事実だと知ったマットは、病院で昏睡の妻に向かってひとしきり怒りを爆発。
娘のアレクサンドラと共に、浮気の相手である男のことを調べ始める。
その妻の容態は思わしくなく、延命装置を取り除く処置をすることを医者から告げられる。
妻は延命治療をしないことを以前から告げていた。
家族や友人・親戚に最後の別れをするように言われる。
妻の浮気相手の職業は不動産であること。
結婚していて子どももいることなど。
そして、アレクサンドラと共に、彼の避暑中の家に行き、妻が事故にあいもうすぐ延命装置を取ることなどを告げ、彼に最後の別れをするように伝える。
売却の土地は、マット一人では決められない。
親戚が集まり、話し合い、合意を得て売る。
意見は様々で、頭の痛い話でも合った。
最後のと、売り渡す土地を見に行くマットたち家族は、ハワイの広大な景色と共に、家族の思い出も詰まっているその景色を眺める。
親族との協議の結果、地元の業者にほとんど決めていたマットだったが、その業者が妻の浮気相手と関係があることを知ったマットは、苦渋の決断を迫られる。
ハワイと言えばサーフィン。
そのサーフィンですら15年もしたことがないマット。
豊かな自然に囲まれて過ごしながら仕事一辺倒の人生を送っていた。
そんな彼が、妻の危機状態のおと連れと共に、本物の家族になるチャンスを手にする。
2つの苦渋の決断の果てに彼が手に入れたものは…。
飽きることなく、ハラハラしながらも楽しく、コメディタッチなんだけど、笑い過ぎず、ゆったりと楽しめる映画になっている。
こんなお父さんがいたら、どうしようとかふと想像する。
かっこいいもんね。ジョージ・クルーニーは…。
(J)