エジプトのギザの大ピラミッド
今なお、多くの謎を秘める古代建築物の中で、人々の興味をそそるピラミッドの謎を、今までの学説も語りに取り入れながら、発想を新しくし直し、その謎を解き明かそうとする試みをしている。
古代史は、文献などが残されていないことが多いらしい。
この映画もそういう意味では信憑性は薄いかもしれない。
でも、とてつもない発想の展開は、今のこの時代の警告として、興味深い。
クス王の墓とされているこのピラミッドをこの映画はどのようなものと言っているのだろう。
ピラミッドやイースター島の遺跡が、春分・秋分の方向を示しているという事はある程度知られている。
では、イースター・クスコ・サクサイマン(ペルー)オシャンタイタン(ペルー)・マチュピチュ・ギザ(エジプト)などの遺跡が、赤道と30度の角度を取って直線にに並んでいるという事は知っているだろうか。
この30度の角度の軸になるのは、磁気軸だという。
(しかし、磁気軸は固定しておらず、回転がぶれるらしい。)
ピラミッドは8面体で、各面は内側に凹みがある。
それに、各面に12星座があり、牡牛座 アルデバラン・獅子座 レグルマ・蠍座 アンタレス・水瓶座 フォーマルハウトの4つの星が十字に並ぶ。
星座は、地球の周りを2万6000年で回る。
そのことからピラミッドは、大きな時計のような意図を持つ建造物だと説明されている。
また、円周率・π・黄金律などの数学でピラミッドの謎に迫る。
事実はどうなんだろう。
いくら考えても答えはない。
古代遺跡、例えばナスカの地上絵にしても、誰が何の目的で作ったか。
今なおはっきりしないことは山のようにある。
その中で、この映画の説は面白く、思わず惹きつけられる。
でも、これらのことが書かれている文献などが消失している以上、この映画の説も、また一つの説にしか過ぎない。(残念!)
タイムマシーンでもあって、古代にタイムスリップ出来たら面白いかも…。
本当に面白いかも!
夢を見ることは人間の本質的なこと。
夢もまた、願望充足という。
“余り深く、 何が事実かとか悩まず、 真剣に考え過ぎず、 心の休養になるといいかな…。”
そう思いながら映画を見る。
(J)