グリム童話で有名なグリム兄弟の物語が生まれる前の物語。
フランス支配のドイツでのお話。
現実的で合理的な兄のウィル・グリムと夢の空想の世界に生き、ただひたすらその真実を見出そうとする弟のジェイコブ・グリム。
物語は二人の妹が病気で死にそうなのに夢を信じる弟が、妹を救うために出かけたのにも拘らず、幸せになれるという豆をもって帰るというところからスタートする。
15年後、二人は、魔女退治(詐欺)の仕事をしていた。
詐欺容疑で掴まり、その代わりに魔女退治をするように命じられる。
とある村で、12人の少女が行方不明になりその少女たちを見つけ出し連れ戻すために呪われし森で満月の月食の日に永遠の命と美貌を手に入れようとしている鏡の女王と戦うことになる。
現実的な兄のウィルは、樹が歩き、狼が人間に変身したりカエルが道案内するということが信じられない。
でも、少しづつ少しづつ・・・。
ストーリーテラーの弟ジェイコブは未完成な作品の最後をどういう話にしハッピーエンドへと持っていくかと四苦八苦する。
「ヘンデルとグレーテル」
「赤頭巾ちゃん」
「シンデレラ」
「白雪姫」 など
グリム童話の原型が描かれているそうだ。
現在の私たちが知っている御伽噺はグリム兄弟が作ったお話とはずいぶん違うということを聞く。
原作は、残忍で容赦ない描写が多く、歴史の中で子供の夢をかきたてるストーリーに変化していったという。
心理学で、「シンデレラ・コンプレックス」「ピーターパン症候群」と言う言葉が流行した時があった。
「夢見る夢子ちゃん」のように待っていると理想の人が現れて幸せにしてくれると信じてる人のこと。
大人としての社会的な責任をとらず、非現実的なゆめの世界に逃避することを指す。
グリム兄弟は、夢見る弟と現実的な兄がお互いを理解し、信じあうところから二人の魔女退治が成功に導かれる。
お互い非難しあいながらも、心配し頼りあう。
そんな姿が描かれているように見た。
ふううううん。
ところで、なぜ赤頭巾チャンのお母さんは怖い狼が出る言われている森へ幼い女の子を一人で生かせたんだろう?????。
(J)