ブエノスアイレスの小さなレストランでの
出会いと別れの物語。
オリンダは、老年の女性。
イタリアから、恋人を追いかけてブエノスアイレスに来た。
若かりし頃の情熱は、どこかに消え去り、今や、大切な店も売ろうかと迷っている。
そこに、ドイツから、人を追ってきたペーターと出会う。
ホテルでお金を盗まれたペーターは、オリンダのところに転がり込み、二人の生活が始まる。
情熱の国、アルゼンチン。
感情豊かに物語は展開する。
運命とあきらめようとするペーターに“どの国に居ても、人生はやり直せる”と
周りの人たちは愛情をもって励ます。
ペーターとの出会いでいつしかオリンダも再度自分の人生を歩き始める決心をする。
失ってこそ、価値の分かるものがある。
離れて、初めて知る大切さもある。
どこにでもあるような小さな街角のレストラン。
その何気ない会話、友情や愛情、さり気ないゆえに心温まる。
寒い冬に心は温かくしていたい。
オリンダの作る料理は、さて、どんな味がするのかな?
(J)
「オリンダのレストランテ」