夢と現実の境目にあるものはなんだろう。
ある病院。
ドクター・ジョンは、意識不明で身元のわからない女性に「エイミー」と名づける。
ダニエルは、作家である。
執筆中の彼は、本のなかに登場するルシンダという女性に会う。
我が目を疑い、驚き、戸惑いながら、“すべては現実よ”と笑いながら言うルシンダ。
ダニエルとルシンダは、打ち解けあう。
長電話をし、流星群をみる。
夢の中で、ダニエルは病院のなかにいた。
そこには、ナースのイザベルがいる。
「あなたは、交通事故にあって、昏睡状態が続いてる。」と告げられる。
笑い飛ばすダニエル。
“すべては現実なのよ。”というイザベル。
ルシンダも病院の夢を見る。
ドクター・ジョンに自分はルシンダだという。
ドクター・ジョンは、「エイミー」はルシンダという名前だと知る。
ダニエルとルシンダは、自分たちが同じように、病院にいる夢をみることに気づく。
混乱するダニエル。
夢が現実、現実は夢?
意識って何?
ルシンダは、自分の身体には火傷があると告げる。
ダニエルにとってルシンダは理想の女性だ。
そっとやさしく抱くダニエル。
エイミーの脳を調べた医師が、正常な女性と全く同じように脳が働いていることがわかる。
再び、ダニエルは、病院にいる自分と医師に会う。
ルシンダと自分の話をするダニエル。
「あなたは、事故にあって入院している。それが、現実だ。」
心の距離が近くなる二人。
東京で会うと約束する二人。
病院では、ダニエルの意識が戻る処置をする。
“戻りたくない、君といたい。”
“私をひとりにしないで。”
気がつくと、ダニエルはベッドの中。
ルシンダは何処に?
夢と現実が交叉するストーリーである。
現実とはなにか?
そして夢とは?
心理学では、夢は深層心理からくるという。
この二人の出会いは、夢か現実か。
どう思います?
夢(dream)
夢はきわめて敏感なセンサーである。
夢主の覚醒時の意識がキャッチしそこなったさなざまな身体的・心理的素材を映像化してくれる。
ときには、有益なアドバイスを与えてくれたり、優れた知恵を授けてくれたりする。
われわれは、夢の持つ豊かな意味を汲み取ることによって、われわれの意識の拡大と深化をはかることができよう。
「カウンセリング辞典」より
(J)