監督・脚本 エリック・ブレス&マッキー・グラバー
出演 アシュトン・カッチャー
エイミー・スマート
ウィリアム・リー・スコット

《ストーリー》
君を救うために僕は何度でも過去に戻る。

「君を迎えに来る」と幼馴染の少女ケイリーと約束した主人公エヴァン。
かつてその約束を果たせなかった彼は、彼女への想いゆえある選択をする。
それが取り返しのつかない状況を引き起こすとは夢にも思わずに。

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「夜眠れぬとき、自分がその人生を横切った相手を思い出す」という文章を読んだことがある。

誰かが誰かの人生を一瞬横切ったことで、誰かの人生が変わる・・・・そんなことがあるのかもしれない。

「もしあの時にああしなければ」「もしあの時にああしていたら」
主人公は過去に戻る。「あの時」を変えるために。

「あの時」を変えることで、「今」は変わる。
でもその「今」は、あのときを帰る前のその「今」とは違う。
予想外の「今」。

こんなはずじゃない!!
欲しいのはこれじゃない!!

変えようとすればするほど、求めるものから遠ざかる。

何かが違っている。
何かが狂っている。
変えるのは何のため?

愛する人を失う、手足を失う、社会的生命を失う、希望を失う、
喪失の連続。
そして知る。
最も大事にする何かのために断念をすることを。

断念は諦めではなく、より善き何かへ近づく決断なのかもしれない。

人生は私たちに何を求めているのだろうか?

(J)

「バタフライエフェクト」