田中 英哉 TANAKA HIDEYA
本書では、京都生まれ京都育ちが、京都初心者では無く、1回~2回は京都を観光し、そろそろ自分に合うマイスポットを見つけたいという様な人に読んで頂くために執筆したと書いてある。
古都京都をぶらりと探索するために「ことぶら」というイベントを開催している、田中さん執筆の本だ。
酬恩庵一休寺 (しゅうおんあんいっきゅうじ)
あわてないであわてないで、ひとやすみひとやすみ
「あわてないであわてないで」は、とんちのアニメでも有名な一休禅師である。
一休禅師は後小松天皇の息子で、時代は室町時代。
この一休寺は元々は鎌倉時代に大応国師という僧侶が建てた妙勝寺というお寺だったという。
廃れていたのを見た一休禅師が再興したそうだ。
場所は、京田辺市と京都市内から外れるが、それもまた楽しみの一つかも…
京都のトリビア
京都の中心部を流れる鴨川。
しかし、「賀茂川」と「鴨川」と二つの文字があるのはどうして?
鴨川は二つの川が出町柳という場所で合流している。
鴨川は二つの川の合流した下流の名前で、Y字のなる川の右上は高野川、もう一方の左上は賀茂川と言う。
合流地点の賀茂大橋は「賀茂川」で、下鴨神社は鴨で、上賀茂神社は賀茂だそうだ。
本当は昭和40年に河川法で、「鴨川」で統一しているそうだが、近隣にある上賀茂神社や下鴨神社の名前の影響も有るようだ。
圓光寺 (えんこうじ)
立体感を感じる癒しと驚きの名寺院
雪の京都は本当に美しい。(ただし寒いけど!)
京都市北部にある圓光寺は、秋の紅葉がとても綺麗だそうだ。
紅葉が綺麗という事は初夏の新緑も綺麗で、しかも冬の木々の哀愁漂う感じは、趣深い雰囲気に包まれる。
年中どのシーズンでも感動に出会うことになりそうだ。
春夏秋冬、その表情を味わうのもいいかもしれない。
世界から観光客が来ている京都。
独特の雰囲気を醸し出す京都には、何処か人を引き付けるところがあるのだろう。
写真の美しい本だし、豆知識も面白い。
今年の冬ももうあとわずかだ。
絶景スポットへ癒しを求めて如何?
(J)