カウンセリングルーム樹輪でおこなわれているセラピーやカウンセリングなどで使われる心理学用語の一部を紹介しています。

サ行

自傷 self-injury

意図的に自らの意志の影響下で行われる致死性の低い身体損傷であり、その行為は社会的に容認されるものではなく心理的苦痛を軽減するために行われる。
常同型、重篤型、強迫型、衝動型の4タイプがある。

死生学 thanatology

yougo6死を見つめ学ぶことは死を根源的に問うことに通ずるとの主張から、この語を多く当てられる。
近年死生学が注目される背景には死をタブー視してきた現代医療への反省がある。終末期医療(ターミナル・ケア)死への準備教育などはその実践的展開といえる。

心的外傷(トラウマ) psychic trauma

個人に衝撃を与える出来事。(それは1回の場合もくり返される場合もある)が余りにも強烈であったために現在に至るまで無意識下に抑圧されて維持され、長期にわたって障害を及ぼすような心理的体験のこと。

自閉性障害 Autistic Disorder
自閉症スペクトラム Autistic Spectrum Disorder

広範性発達障害を代表する障害。
1.相互通行であるべき社会的相互作用の発達の質的損傷。
2.言語・非言語コミュニケーション能力の発達と想像による活動との質的損傷。
3.活動や興味の幅がせまく、しばしば常同的・反復的であることを特徴とする。

嗜癖 addiction

睡眠薬・コカイン・などの薬物やアルコールなどの物質の使用によってその物質への欲求が強くなり身体的精神的依存性が生じた状態。対象となる物質が薬物の場合には薬物嗜癖、アルコールの場合にはアルコール嗜癖というが、近年では嗜癖の代わりに「依存(dependence)」という語が用いられることが多い。

社会的スキル social skills

生活技能のことで、対人関係を円滑にし社会生活における目標を達成するためのスキルのことを言う。
第1段階 受信技能(その状況に最も効果的な技能を正確に受け取る能力)
第2段階 処理技能(その状況に最も効果的な技能を選ぶ能力)
第3段階 送信技能(言語的内容を決定し、どのように伝えるか)
が求められる。このような技能を獲得するための訓練を生活技能訓練といい、ソーシャル・スキル・トレーニング(social skills training SST)などと呼ばれている。

社会的引きこもり social withdrawal

yougo720代後半までに問題化し、6ヶ月以上自宅に引きこもって社会参加しない状態が持続しており、他に精神障害がその第一の原因とは考えにくいもの。

自我 ego

自我という言葉は、哲学・心理学・社会学・精神分析・精神医学等の領域で広範囲に用いられ、非常に多義的である。
1.人間の意識の認識・行動の主体としての自我。「私」や「自分」が意識として経験されるときの、「私は~したい」というような主体的側面を自我といい、「~する私は~である」というような客観的側面を自己とする場合が多い。
2.知覚・認識・思考・感情・行動等の精神活動を執行する人格の中枢機関としての自我。人間のさまざまな心理的活動やその個人差を理解し説明するために仮定された構成概念である。「自我の強さ」という場合はこの意味である。
3.人格全体を代表する自己、および他者に対する自己としての自我。
4.発達心理学等で「自我の芽生え」「自我の発達」という場合の自分という感覚や自己意識という意味での自我。
5.社会・文化とのかかわりのなかで、自分や自分の人格を代表する社会的自我または社会的自己。
社会心理学のボールドウィンは、自己(the ego)は、ほかの人々との交渉によって現われ、ほかのひとは自分自身を感じることから生まれると考え、個人と周りの人びととのやり取りによって、自分と他人が分化していくことを人間の成長の弁証法、または会話的性格と命名した。
6.自我関与。  自我が環境や対象に対してもつ関心や態度のあり方。
オルポートは、課題関与が個人の人格の中心部分においてなされている場合を、自我関与とよんだ。自我関与の度合いは、認知・判断・態度・行動・学習などに多大な影響を与える。

自我機能 ego function

自我の働きとして注目されている機能は、

  1. 衝動・感情の調節と統制
  2. 対人関係
  3. 思考過程
  4. 防衛機制
  5. 自律的な機能
  6. 統合ー統合機能

自尊心 self-seteem

自分自身に対する肯定的な感情。自分自身を価値ある存在ととらえる感覚。自分自身のことを「非常によい」とする感情と「これでよい」とする感情を区別し、後者を「自尊感情」としている。
高い自尊感情を有する方が適応的であるとする見方が一般的であるが、劣等感の補償として防衛的に高い自尊感情を持つ場合もあることも指摘されている。

心気症

yougo8正常,あるいはささいな身体的徴候や感覚を「異常」と解釈して何か重大な病気にかかっているのではないかという恐怖や信念にとらわれている状態。
医師から「重篤な疾病ではない」と説明され、健康であることを保証されても、信ずることができない。

心身症

発祥や経過に心理社会的因子が密接に関与し、身体の気質的ないし機能的障害が認められるもの。心因性に生じる心身の機能障害を言う。

死への準備教育

死の迎え方、死別体験の超え方、死を見据えて生きる、死を学ぶ、死と老い、死と目標、死生観などのそれぞれのテーマを教育的に学び見つめること。

人格障害 personality disorder

人格による現在及び長期にわたる活動の特徴であり、疾患のエピソードに限って見られるものではなく、社会的または職業的機能の著しい障害または主観的苦悩の原因となっている場合。
情緒的にも対人関係の上でも不安定で行動化が激しく、怒りと空虚感に満ち、治療関係の継続が困難である。
1.妄想性 paranoid
2.分裂病質 schizoid
3.分裂病型 schizotypal
4.演技性 histrionic
5.自己愛性 narcissistic
6.反社会性 antisocial
7.境界性 borderline
8.回避性 avoidal
9.依存性 dependent
10強迫性 compulsive
11.受動-攻撃性 passive-agressive
12.非定型-混合性またはその他 atypical mixed or other

神経症 neurosis

第一義的には心因性に生じる心身の機能障害をいう。
患者は性格形成上なんらかの問題を有しており、日常ある種の状況、重症の場合にはほとんどすべての状況においてみずからの欲望を適切に処理できずに不安に曝される。患者は不安からの心的苦痛を軽減するためにさまざまの防衛機制を発動させるけれども、対人関係や内的平衡において十分に満足を得られない。

心的現実 psychic reality

yougo9人が感じていること、思っていること、信じていること、幻想といったことは、たとえ客観的事実がどのようなものであろうとも、その人にとっては心理的、体験的に現実であり、これが心的現実とよばれている概念である。

摂食障害 eating disorders

神経性食欲不振症(anorexia nervosa)と神経性過食症(bulimia nervosa)を総称したもの。依存症の一種。肥満嫌悪や食事へのこだわり、あるいは女性性に対する戸惑いと言った精神的特徴が関連していると言われている。

双極性障害・躁うつ病 manic-depressive psychosis

気分が高揚し何でもできる気になる躁状態と、気分が落ち込み何もする気の起きないうつ状態と、何の症状もない寛解期と、3つの病相が繰り返される気分の障害。「双極性障害Ⅰ型」と「双極性障害Ⅱ型」と二つのタイプがある。

尊厳死

今日の医学をもってしても治る見込みがない患者が耐え難い苦痛の中にいても医師は必死の延命治療を行う・・・。このことが医師の行為としては「善」であるとされているといってもよいであろう。しかし単に延命のための治療はいらないという人もいる。人間としての尊厳ある死を自己決定しようと「尊厳死宣言書」(リビング・ウイル)の運動が進められている。

 

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