1999年 アメリカ映画

大昔からくり返されてきた物語。
事実は歴史を変えない父親に殴られ、幼くして人を信じ愛することができなくなった子供たち他人と親しくなりたいという願望を〝無関心”に変えた男たちだが、それを代償に我々は子供や自分を愛した女を傷つけずに済んできた因習的な男の暴力から身を制し復讐の誘惑から逃れてきた

雪深い田舎町ローフォードで、警官のウェイド・ホワイトハウスは、アルコール依存で暴力的な父親に育てられた。
母親は、そんな夫に文句を言うこともなく暮らしてきた。

ウェイドは離婚していたが、娘のジルはとてもかわいい。
ハローウィンの日、約束のジルと出会いつかの間のひと時を楽しみにしていたが、娘のジルは〝早く家に帰りたい”と言う。
お酒と怒りに身を任すウェイドは、迎えに来た妻たちに怒りをぶつける。

ラリビエールは町の有力者である。
ジャックは、ラリビエールの大切な仕事関係者であるトワンブレーを狩りに連れていく。
が、狩りの途中の事故でカリビエールは亡くなる。
その自己の話を聞いたウェイドは、実はジャックが殺したのではないかと疑いを持つ。

弟のロルフは歴史家で、ボストン大学の先生をしている。
そのロルフにジャックの件を相談したウェイドは、おとうとの意見から、増々ジャックの殺人だと確信するようになる。

妄想的にジャックを追いかけるウェイドは、一方で、愛する娘のジルと暮らすために、親権の裁判の手続きをする。

ある日、恋人のマージと両親の元を訪れたウェイドは、寒さの中で母親の凍死を知る。
葬式で出会う妹のリーナは神にすがって生きる。

歯痛の苦痛と、ジャックへの妄想的な思い込みの中で、仕事も失い、段々とお酒と暴力へと向かう。
マージと娘のジルが父親の家から逃げ出し、『自分と同じようにお前はロクデナシだ』と言われて、なじられたウェイドが取った行動は…。

今日、巷に暴力が蔓延る。
そんなニュースには事欠かない。
歴史はくり返し、事実は歴史を変えない。
悲しい歴史は、〝無関心”という衣を着るのか?

(J)

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