韓国映画が面白い。
前回の「イルマーレ」も今回の「ハピネス」もハリウッド映画にない感覚の映画かも…。

ヨンスは、ソウルでクラブを経営していたが、上手くいかずに社長を辞める。
その上、身体はアルコールとタバコでボロボロになって肝硬変を患っていた。

恋人のスヨンとも別れたヨンスは、久しぶりに会う母親にも、アメリカ留学と嘘をついて、田舎の〈希望の家〉という療養所に入る。
電車とバスを乗り継いで〈希望の家)に来たヨンスは、そこで肺を患っているウニという美しい女性に出会う。

今までとはうって変わった田舎の生活。
其処でいるウニは、とてもしっかり者に見える。
ウニに心惹かれるヨンス。
ウニもヨンスに惹かれていく。

やがて、二人は〈希望の家)を離れ、一緒に暮らすようになる。
田圃を耕し、薬草を摘み、ヨンスは次第に健康を取り戻していくが、そんな折に、別れた恋人のスヨンと友人がソウルからヨンスに会いに来る。

ソウルでの生活とはうって変わった様子のヨンスに、二人はソウルに戻って来いと誘う。
ウニとの暮らしに不満を抱きつつあったヨンスは、一時、ソウルへ帰る。
スヨンとよりを戻した彼は、ウニとの生活に終わりを告げて、再びソウルでの生活を送るようになる。
嘆き悲しむウニを残して…。

酒とたばこ、そして女。
元の生活の戻ったヨンスは、その生活にも幸せを見つけることが出来なくなる。
『幸せ』ってなんだろう…。

再び病気を患ったヨンスの元に、〈希望の家〉の人が訪れる。
病院のベッドで最後を迎えよとしているウニにヨンスは寄り添う。

優柔不断で流されるままに生きるヨンスと、家族も居なくてたった一人で病気を抱えるウニ。

終末期医療・ターミナルケアーが盛んに言われる今、本当の幸せってなんだろうと、心や体が弱くなっている時にふと考えてしまう。
答えは自分自身の中にしかないんだろ。
だけど、今ここになるものを感じることは、それがたとえ充分に満足するものではなくても、幸せと呼べるモノのかもしれない。
この映画は、そんな人の心にふと忍び寄る、隙間みたいなモノに焦点を当ててるのかなとも思う。

(J)

「ハピネス」