第84回 アカデミー賞 5部門受賞作品
作品賞・監督賞・主演男優賞・衣装デザイン賞・作曲賞

1927年、映画が、サイレントからトーキーへと変わる中で、自分のスタイルにこだわるサイレントの俳優ジョージ・ヴァレンティンと、新人女優で、後にトーキー映画で、スターダムをのし上がる女優ペピー・ミラーの物語。

トーキーの声のほとんど出ない映画で、画面に大きくセリフが出る。
まさにチャーリー・チャップリンの映画そのもの。
3Dや様々な特殊撮影などが駆使されて、見るものを引き付ける今の映画の中で、ゆったりとした雰囲気と、そして優雅な時の流れを感じさせる。

二人は、ジョージの映画の記者会見で、ペピーの落としたバッグがきっかけで知り合う。
オーディションを受けるペピーと再度出会う二人は、お互いに惹かれあう。

女優になろうとするペピーに、『付けぼくろ』で個性を出すようにとアドバイスをするシーンがある。
後に、この『付けぼくろ』が、彼女のスターへの道を切り開くことにもなる。

時代は、サイレントからトーキーへと移りかけていて、『声の聞こえない』ことにこだわるヴァレンティンは、映画の世界からも民衆からも取り残されていくことになる。

妻からも別れを告げられて、酒に溺れ、身の回りの物を次々と売り、辛うじて生活をする彼を秘かに援助するペピーは、そんな彼に心を痛める。
それと、ヴァレンティンが飼っている犬のジャックが、要所要所で活躍。
愛らしくもありながらも、忠犬ハチ公らしく主人の危機を救ったりする。

最後まで、じっくりと見た。
内容は、極ありふれた恋愛映画。
何が惹きつけるのか…。
よく解らないままに見終わった。

『気持ちの良くお風呂に入った!』というような、爽快感のある映画。
主人公のヴァレンティンの笑顔がとてもいい!
苦しみながらも、その瞬間の笑いを忘れないって、見ていてすがすがしい気分になった。
愛犬ジャックに気持ちを入れ込み、ついつい『ワン!』と吠えそうになるシーンもあった。
(苦笑…)

(J)

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