アカデミー賞やグラミー賞などに、数多くノミネートされている作品。
コミカルなタッチで、楽しみながらちょっぴり考えさせる。
そんな秀作品。

医者のニックと専業主婦のジュールズはレズビアンのカップル。

二人にはそれぞれ子供がいる。
18歳で、もうすぐ大学に行くために家を出るジョニと、15歳のレイザーである。
ニックとジュールズの二人は、精子バンクで精子の提供を受け、妊娠、そして生まれてきた子どもたちである。

そんなある日、レイザーが、生物学的には『父親』に当たる人に会おうという提案をする。
ママたちが嫌なのではないかと、迷うながらも精子バンクに問い合わせたジョニは、自分たちの精子提供者である人物に会うことを決意する。

その精子提供者はポール・ハットフィールド。
二人にとっては血のつながりのあるポール。
ポールは有機農法できた野菜でレストランをしている。

一方、精子バンクから連絡を受けたポールも、自分の精子で生まれた子どものジョニとレーザーに興味を持ち、会う約束をする。
何だか不思議な関係。

二人の母親には内緒で3人は出会う。
そして、またの再会を約束する。
ふとしたことから、子どもたちが精子提供者に会っていることを知ったニックとジュールズは、自分たちも会うことを決める。

5人で食事。
ガーデニングを仕事にしようと思っていたジュールズにポールは自分の家の庭のガーデニングを頼む。

そんな風にして5人はたびたび出会うことになる。

ゲイのカップルが、精子バンクで精子の提供を受けて子どもを作ること。
しかも、二人の周りの人たちもそのことを当然のこととして受け止め、違和感なく生活している情景が描かれている。

この後、映画は、ポールとジュールズの浮気や、ジョニの大学への引っ越しへと続く。

とても変わった家族ながら、嫌なことも、喜びも、自分たちの人生の様々な選択も含めて、共にオープンに生きて行こうとする日常が描かれている。
愛情とは形だけでもなく、相手を思いやり、相手を尊敬し、心から敬愛することだという事を、実感する映画でもある。

(J)

「THE KIDS ARE ALL RIGHI」 ザ・キッズ・アー・オール・ライト