2003年 4月26日
アーロン・ランストンは、休暇を利用してブルー・ジョン・キャニオンへ出かける。
誰にも行き先を告げずに、一人で出かける。

ブルー・ジョン・キャニオンのビッグ・ドロップの近くの岩壁で彼は、岩と共に岩壁の狭間に落ちる。
その時、かれの右腕が落ちた岩に挟まれ、身動きが取れない状態になる。

泣こうが叫ぼうが誰も来ない。
色々と脱出手段を考えては実行するが、岩は動かないし、腕も抜けない。

24時間経ち、手持ちの400ミリリットルの水もわずかな食料も少なくなっていく。
焦っても仕方ないと何度も覚悟するアーロンだが・・・。

時間の経過とともに、「死」を覚悟するアーロン。
意識が朦朧とする中でアーロンは幻覚を見る。
両親のこと、おじいちゃんとのこと、妹との約束、別れた恋人のこと。

ただ、時間は流れる。
一日、二日、三日と・・・。
喉の渇きは厳しさを増し、岩に挟まれた腕は、殆ど血流が流れずに、死んだ状態である。

夜が来て、朝になる。
嵐が来て過ぎ去り、そして時間は流れる。

その幻覚のようなものは、その後の彼の人生ですべて現実のものになっていったそうです。
両親が並んでいるところや、彼の知り合いの人たちのこと、自分の子どもや妹との約束の結婚式に出ることなどです。
こんなことってあるんですね。

“このままでは、本当に死んでしまう。”
アーロンは決死の覚悟で自分の腕を切り落とすことを決める。
止血をして、気絶しそうな自分を励ましながら、それでもアーロンは希望を捨てず、脱出を図るべく、自分の腕を切り落とす。

127時間、彼は飲まず食わずの中で居た。
腕を切断し、手持ちの道具でその場から脱出した彼は、近くの人に救助を求める。

アーロンの冷静な判断力が、命を繋いだのかも・・・。
映画を見ているこちらが思わず手を出したくなるような映画でした。

実際に会った話は、特別な何もないけど、(超能力もゾンビもスーパーヒーローもいないけど)そのリアリティが私の心を揺り動かします。
“がんばれ!もう少し!”と、椅子から立ち上がりかけて思わず“この人は助かるから大丈夫!”と自分に言い聞かせていました。
そして、この様子をビデオに録画し、もし万が一の準備をしている彼に、本当の知性と勇気を見ました。

(J)

「127時間」  127 Hours