2010年 アメリカ・カナダ制作

戦地ボスニアの人身売買を一人の女性警察官が、告発した。
事実に基づいた物語と言うからショック!!

アメリカの民間軍事会社から、警察官としてボスニアに赴任したキャシーは、常識では考えにくい高額な給料に惹かれて現地に赴く。
離婚で娘の親権を奪われて、もう一度娘と共に暮らすためでもあった。

いち早く現地でDV裁判で勝訴に導いたキャシーは、その腕を買われ、国連のマデリンの薦めで、ジェンダー課で課長を務めることになる。

そしてそこで、体中に傷を負った二人の少女に出会う。
名前はラヤとアルカ。
二人は怯えて切っていて、キャシーをなかなか信用しない。

ふたりはウェイトレスとして働いていた店は、実は人身売買で連れてこられた少女たちの住処であった。
店では暴力が蔓延り、男たちはセックスのために少女を買う。

ラヤは、偽造パスポートでのボスニアへの入国で、母国へと強制送還で返されることになる。
その前に真実を暴こうと、キャシーは、二人を説得し、証言台に立つことを約束として取り付ける。

しかし、警官として当然のこととして捜査に乗り出したキャシーは、
やがて、この人身売買が、組織ぐるみの犯罪で、自分が所属するIPTFの関係者の多くも関わっているというショッキングな事実にぶつかっていく。
自分自身の考え方の甘さを思い知りながらも、決して捜査を止めようとはしなかった。

キャシーの捜査に協力する人はほんのわずか。
難航する捜査は妨害され、ラヤとアルカも連れ去られてしまう。

人身売買は巨額のお金になるという。
全世界で250万人もの人が被害に遭うという。
この映画でも出てくるが、ラヤは、自分の叔母に人身売買されている。
身内の方が信用されるからだという。

ラヤの総ての手がかりも無くなり、提出した書類もすべて却下されて、その上、キャシーは解雇を言い渡される。
これ以上、どうすることも出来なくなったキャシーは、内務省のピーターとマデリンも協力の元、秘かに証拠の提出書類を集めて、最後の手段であるイギリスのマスコミにその情報を渡すという、最終の決断をする。

息もつかせぬ111分。
何とも言えない思いでもあり、気分ではある。
イギリスBBC放送がこの話題を取り上げるシーンがある。
キャシーは遣るべきことをやり遂げたのである。
また、キャシーは裁判で不当解雇として勝訴するが、未だに復帰は果たせないらしい。

正義はどこにある!!!
何て思わず怒りが出てくるかも…。
安易に面白いとは言えないが、見て考えてしまうこと請け合い。
この世界は、一体どうなるのだろうか???

(J)

「トゥルース 闇の告白」