ペッピーノ・トッレヌオヴァの物語。

シチリア地方バーリアで、ペッピーノは育つ。
家は貧しく、チーズを得るために彼は働く。

羊を追い、山間を移動しているときに、3つの大きな岩があり、その岩を、一つの石で一度にたたくことが出来たら、お金持ちに成れるという。
彼は、一生懸命、度に岩に石を当てようとするが、なかなかうまくいかない。

色々な経験をしながら彼は成長し、
美しい娘とも結婚する。
3人の子供に恵まれる。

共産党運動に加わり、いつかマフィアを撲滅し、平和な世界をイタリアにもたらすべく、ロシアでの勉強の日々もあった。
生活の為にフランスで働くこともあった。

そして、月日が流れ、子どもも成長し、彼も元を去る。
そして、彼は3つの大きな岩に向かって、今日も石を投げる。
今まで、人生のいろいろな場面で、石を投げ続けたが、当たらなかったその石が、心地よい音を立てて、3つ同時に岩に当たる。

そしてその後、彼は・・・・・・・。

不思議な映画である。
時間と空間が、初めと終わりで交差する。
交差しながら、時間は保たれている。

心に大志を抱き、人生を愛し、家族を愛し、
粘り強く、生き抜いたペッピーノ。イタリア・シチリア地方の美しい景色と共に、大胆かつ、不思議な世界を描く。
一人の男性の人生。
淡々と描く。

こういう映画もいいですね。
暴力もサスペンスもないけど、冒険心たっぷり。
インディー・ジョーンズのような派手な冒険ではではないが、現実的で、夢がある。
人生、ほどほどってことかな。
現実とは、ひょっとしてほどほどなのかな。
そして、さわやかな匂いの人生っていいですよね。

(J)

「シチリア、シチリア」