パリの下町様々な民族が入り混じっている、そんな場所にある中学での出来事。
この中学に赴任して4年目の教師、フランソワ・マランは国語の教師で、今年は4年3組の担任でもある。
生徒は全部で24人。
中国人のウェイ、マリの出身のスレイマン、ラバアルジェ・シェリス・エスメラルダ・ダミアン・アンリエット・サマンタetcetc.

教室は、反抗的な生徒たちの声がこだまする。
いちいち質問する生徒。
解っていても応えない生徒。
それに、転校生のカルルは、前の学校で問題を起し、このクラスに来た。

授業で、『アンネ・フランクの日記』を読み、自己紹介の文章を書く。

様々に工夫を凝らしながら、フランソワは、自分とは、どんな人間かを表現することを授業でやる。
いつも、態度の悪いスレイマンの様々な側面を引き出そうとするフランクル。

そんなある日。
ふとした言葉のやり取りで、生徒の挑発とも受け取れる言葉にフランクルは反応し、2人の女子生徒を『へらへらとして下品な女』と言ったことから、スレイマンが怒りをまき散らして、生徒の一人に怪我を負わせ、教室を出ていく。

学校の安全の為に、『懲罰会議』が開かれ、スレイマンや生徒のの好奇心を引き出し、より良い教育をと同僚に話すスレイマンだったが会議の結果、スレイマンは退学となる。
そして、9か月の授業がおわり、バケーションになる。

ストーリーは、極めて簡単。
フランス版、『金八先生」』というわけでもない。
教室での日常の数か月を実直に描かれている。

フランスの学校の厳しさがちらほら見え隠れするのが面白い。
先生に対する態度や言葉使いが厳しく注意されるシーンが何度か出てきたり、それでいて、なんとなく温かい感じが画面全体からにじみ出る。

先生も生徒もお互いを一人の人間として尊重し合おうとしながら関わりを、また、言葉を出しているのが印象的だった。
そして、関係は、なにがしかの努力の結果としてあるのかも・・・・・・・。

(J)

「パリ20区 僕たちのクラス」 entre les murs