1945年12月25日
台湾から日本に向けて一艘の船が旅立つ。
そこには一人の日本人。
心を台湾の一人の女性に心を残しながら、故郷へと帰る。

時は過ぎ、台北での夢に破れた一人の男が、故郷の恒春へと帰る。
その男の名は、阿嘉(アガ)。
ロックシンガーのゆめを捨てて郵便配達の仕事に就く。

そこで、阿嘉は、宛名の住所はとうに無くなり、配達の出来ない七通の手紙に出会う。

興味で開封した阿嘉は、その手紙で台湾から日本に帰りながらも、台湾にいる 『ともこ』への手紙を手にする。
宛名の住所は、とうに無くなり、配達の使用のないものである。

海の美しい阿嘉の故郷では、若者が街を捨て、都会に行く。
そんな事態をどうにかしようとして町のメンバーで構成されたロックバンドが結成される。
ボーカルの阿嘉。
ベースギターには、郵便配達を長くし、月琴の名手である80歳の洪(ホン)さん。
また、その洪さんのピンチヒッターとしてマラサンが。
聖歌隊でピアノをひく少女大大(タタ)はシンセサイダーを。
ドラムに“カエル”。
そして、特殊部隊にいて、今は交通整理をする男。

寄せ集めのメンバーは、2つの曲を完成すべく練習する。
そして、このメンバーを束ねるのが友子であった。

時を隔て、海を隔て、虹の架け橋を音楽に乗せて繋ぐ。
この宛先の無いラブレターは果たして、届くのだろうか?

ドタバタ喜劇のようであり、ラブロマンスのようでもあるこの映画は、時間と空間を超えて、友子と『ともこ』のへと続く。
不思議な感動を覚えるこの映画は、美しく、また懐かしい歌声で包まれる。
大きな大きな虹の架け橋のように、日本と台湾の恋が始まる。

(J)

「海角七号 (かいかくななごう)」  君想う、国境の南