寒さの世界。
太陽はなく、人々は絶望の中で生きることを余儀なくされる。
食べ物は殆ど手に入らず、ある人々は生きていくために人食い集団を作る。
地震が襲い、木々が倒れる。
生き物は絶える。
そしてまたある人は、自ら命を絶つ。

そんな中、父と男の子は、希望と温かさを求めて南へと向かう。
絶えず、襲いくる絶望に心を奪われそうになりながらも二人は南へと進む。

子供にとっては父がすべて。
父にとっても子供がすべて。

人食い集団に襲われ、老人に出会い、モノを奪われ、希望などないと絶望しながらも二人は、南へ道を歩く。

この映画のような世界は来るだろうか?
様々なことが言われる今、悲しいけれどこのような時代が来ないとは言い切れない。
あくまで想像でしかないが・・・。

原作は、アメリカ文学の巨匠コーマック・マッカーシー。
この作品でピューリッツァー賞のフィクション部門を受賞したらしい。

映画の中で、父と子が、お互いを思いやる姿が描かれる。
そして、父の言葉を信じて、純粋な心を残し、人を助ける子供。
極限状態の中、その心を忘れないということがどれほど難しいことか・・・。
ウンンンン。

(J)

「ザ・ロード」 THE ROAD