マフィア撲滅運動を引き起こした、17歳の少女リタ・アトリアと判事ボルセッリーノ・ファルコ―ネの実話を基にした映画である。

1985年リタの父ドン・ミケーレは、マフィア闘争の麻薬密売に関係し、仲間から射殺される。
その当時10歳だったリタは、父親の死に際して、兄のカルメーレと共に、
復讐を誓う。
しかし、その兄もまた、殺害され、母からの助けもなく、何もかも捨てて、判事に救いを求める。

証拠としてあるのは、何かのためにと書き綴っていたリタの日記。
その日記を基に判事は事実となる証拠を集めてその当時、不可能に近かったマフィアの関係者たちを裁判闘争へと引きずり出す。

1991年
リタは、故郷のシチリアを脱出し、証言人として身柄を保護されるが、移り住んだローマでは、身分も名前も変えて部屋からはほとんど出られず、半監禁状態のような生活を送る。

いつ殺されるかわからない。
そんなリタの内面は、深い虚しさと深い怒りを抱えつつもただ父を殺したマフィアのボスのサルヴォへの復讐のみだった。

裁判の証人として話すリタに容赦ない誹謗中傷が浴びせられる。
そんな中、リサにとっては復讐のためだった裁判は、いつしか真実を求め、法にゆだねるものへと変わっていく。

自分を守り続けてきてくれたブルーニ刑事の殺害や判事ボルセッリーノの殺害。
そして、この裁判は、その後マフィア撲滅の市民運動へと続く。

正しい社会などないのかも
でも希望はある
各々が現状を変えようとするなら
実現するだろう

リタ  愛をこめて

(J)

「運命に逆らったシチリアの少女」  LA SICILIANA RIBELLE