フィンランド映画

ニコラスは、少年の頃に孤児になる。
病気の妹のアーダを病院に連れて行くと言ったきり、両親は事故にあい、妹も含めて死んでしまった。

一人切のニコラスを、村で世話をすることになる。
6家族の小さな村。
貧し暮らしの中、村中で面倒を見ることになる。
クリスマスを境に、1年交代で6つの家を回る。

そんな暮らしにニコラスも馴染み、子どもも大人もニコラスと親しんだ。
そして、クリスマスになると、ニコラスは父の形見のナイフで人形たちや動物を彫り、お世話になった家々の玄関に置く。

だが、6年目になって、早霜が降り作物が出来なくなり、魚も取れ無くなってしまった。
村人も自分たちの生活で精一杯。

そんな時に現れたのがイーサッキ。
子ども嫌いで怖い風体のイーサッキが、ニコラスを引き取ることになる。
村から遠く離れてイーサッキの家に辿り着くニコラス。
そして、仕事を与えられる。
それは、家具を作る事だった。

厳しくニコラスを仕込むイーサッキ。
木の選び方から、道具の使い方まで・・・。

クリスマスが近づいた頃、夜中に今までの様に木彫りの人形を作るニコラス。
そのことを知ったイーサッキは、自らも木彫りを彫る。
そして、クリスマスに二人はプレゼントを配る。

やがて時は流れ、ニコラスは一人前の職人になる。
髭が生え、年も取り、それでもクリスマスのプレゼントは止めなかった。

そして、年老いたイーサッキは、ニコラスに莫大な財産や家を残し去る。
そのお金でニコラスは、もっと多くの子供たちにプレゼントを配るようになる。

遠い遠い昔の話。
雪深いフィンランドの小さな村の物語。
夢を与える物語。
人に、『何かを与えることの素晴らしさ』を、伝える物語でもある。

プレゼントを与え続けたニコラスもやがて年を取り、そして死んでいった。

だが、その心は人々に受け継がれ、今でもプレゼントは配られる。

人の喜ぶ顔を見るのは、本当に嬉しい。
こちらまで嬉しくなってしまう。

ニコラスが本当にくれたものは、ひょっとしたら、この心や笑顔かな。

(J)

「サンタクロースになった少年」 JOULUTARINA