eiga201512092014年 フィンランド制作 オフィシャルサイト

26歳のペトリは欲しいものは自分のお金で買っていた。
何一つ不自由のない暮らしだった。
彼は恋人に振られた。
その不自由ない暮らしに疑問が生じた。

「幸せになるために、人生で大切なものは何。」

彼は物に囲まれて生活していた。
その物を、一端倉庫に預けることにした。
人生で本当に大切なものを見つけるために、やってみてもいいことだった。
たった1年だ。
だが、周囲の人は彼の考えを理解しなかった。
何でそんなことするの?

そんな中での理解者はおばあちゃん。
『やってみたら…?幸せは物じゃないって分かるかもしれない。』

ペトリはルールを作る。
ルール1 自分の持ち物全て倉庫に預ける。
ルール2 一日に一個だけ倉庫から持ってくる。
ルール3 一年間続ける。
ルール4 一年間何も買わない。

全裸の彼が夜中に倉庫に走る。
一個だけ、 持って帰るものを探す。
まずはコートだ。

頼りになるのは弟だ。
食料を持ってきてくれた。
冷蔵庫もないので、 雪の積もる窓の外に置く。
食器の何もない。
手でパンにバターを塗る。

母親もやってくる。
部屋の中は何もない。
『綺麗ね。』と言いながらも理解できないと言う。

携帯電話も倉庫の中だ。
友達から友情と自分の今やってることとどっちが大事なんだと問いかけられる。
テレビもないしパソコンもない。
家の中は音のない生活だ。

一日一個づつ物を取ってくる。
次はベッドのスプリングだ。
その上で体を横たえる。
何て気持ちがいいんだろう。
こんな幸せな感じがあるんだ。

少しづつ物が増えていく。
本当に必要だと思う物を倉庫から運ぶ。

仕事に出かけるが、パンツは穿いてない。
誰もその事には気づかない。
気にいっている鞄が壊れた。
友達に頼んで修理してもらう。

知り合ったガールフレンドと自転車で出かけると約束する。
出かける準備をするのに倉庫に行く。

ガールフレンドの家の冷蔵庫が壊れた。
どうにか修理しようとするが、 新品よりも修理の方が高くつくと言う。

監督・制作・主演もすべてペトリがした。
出演者はすべて本物。
自分で作ったルールに従って、彼は365日暮らす。

一年間何も買わないというルールの上での生活で、物のあることの意味を探す。

365日が過ぎ、物があることが決して幸せになることではないとペトリは言う。
100個のものは生活には必要だという。
さらに次の100個は、余裕になるという。

ミニマリストではない彼の暮らしぶりは、幸せ探しの暮らしだ。

大好きな理解者のおばあちゃんの入院や、ガールフレンドの出現など、
生活の変化もありながらの一年だった。

フィンランド・ヘルシンキの寒そうな雪の中、365日お疲れ様でした。

そして、映画を見ながら考えた。
『物があるのが幸せではないと言うのは分かるような気がするけど、  物がないのは幸せということではないようだ。』

「365日のシンプルライフ」