“死”を見つめることは“生”を見つめること

「ターミナル・ケア」とは、 終末期にある人のケアをいい、終末期医療として 様々なところで行われています。樹輪”のターミナルケアでは今までの人生を振り返り 現在のさまざまなことを検討し、これから先の生き方を具体的に考え、心理的なケアーとしてワークを交えて、より安心で安定した人生を考えていきます。

どんな生き方があるか、どう生きたいか、どんな方法で実現するか・・・。月1回のゆったりとしたペースで、じっくり 自分と関わりましょう。

ターミナル・ケア  第201 回
「死を見つめるワークブック」  六浦 基 著
「ぼくが死に方を考えるのは、死ぬためではない。生きるためなのだ。」
アンドレ・マルロー
ta-minaru1

おそれから愛へ―
かがやいて生きるための108の質問

次回は2019年9月21日です。
時間は、 13:30~15:30 です。

第1章 わたしの光と影

この章では、自分の中にある、
おそれやこだわりとの向き合いを通じて
いのちの美しさ、いとおしさに
ふれてみる準備をしてみましょう。

今月のテーマ

  • ゆるせる死
  • 死のイメージ
  • じぶんの寿命
  • あと何年生きる…?
  • 他の人びとは、自分の死をどのように考えているのでしょう
  • 死の誘惑
  • 突然の死

ta-minaru2
いのちのいとおしさに触れる

死刑囚の方で、短歌や文学の創作などに、すばらしい才能と集中力をしめし、見事な作品を、きわめて精力的に量産する方がいます。その作品世界がしめす切実な魂の叫びと人生への深い洞察は、人に強い感動をあたえずにはおきません。
けれど、なんらかの事情で減刑になって、死の緊張がゆるむと、とたんに創作意欲はおとろえ、作品も緊張をうしなって、つまらなくなることが多い、とも言われています。
この例を待つまでもなく、いのちの対極に位置すると考えられている死は、逆説的ですが、いのちを奮いたたせ、そのかがやきを何倍にも増す力を持っているようです。

死をみつめることは、人を成長させる
死と向き合うと、生命のエネルギーが激しく高揚し、こころが研ぎすまされ、いわば第三の眼が開いて、隠れている真実が見えるようになることがよくあります。生命の危機や、大きな困難に遭遇したときにも、おなじようなこと―創造性の爆発―が起こることは、よく知られています。すばらしいアイデアや、驚異的なエネルギーが湧いてきて、ふだんの自分であればとても不可能なことを成しとげ、見事に困難を克服して、以前より器の大きい人に成長するのです。
こう見ると、死や困難は、ひとの成長を促進させる側面を持っていることが見えてきます。

●いのち、かがやいていますか
現代文明は、死を敬遠し、できるだけそのことを考えないようにする、さまざまな仕掛けや気ばらしを発達させてきました。死は、病院や専門スタッフの管理する場所に閉じこめられ、街には、空虚なバカ騒ぎとお祭りが日常的にあふれています。
しかし、だからといって、わたしたちは死を追放できたわけではありません。そうすることによって失われたものも、また少なくないのです。
その一つに、生きる目的のあいまい化や、いのちのくすみ、があります。本来、まぶしく、ぎらぎらと輝いているはずのいのちが、日々の暮らしの中で、いつしか古くなった蛍光灯のように、うす汚れ、にぶい光しか放たなくなっているのではないでしょうか。

ta-minaru3
●死という補助線を引いて人生を考える

死を考えてみることは、その、なんとなく鈍って輝きを失ったいのちを、ふたたび眩しくかがやかせるきっかけを、つくってくれます。死という補助線をひいて人生の問題に取りくむと、出口がみつからなかった難問に、不意に〈解〉がおとずれる・・・という言い方ができるかもしれません。
画家の岡本太郎氏は、こう語っています。
「わたしは死を自覚したとたん、いままでの迷い、弱さ、『生きる』方だけに賭けて、そのために逆にぐらぐらし、立ちすくんでいる状況から突きぬけることができた。俗な言葉でいえば、自分をかわいがり、生命を大事にしよう、生きがいを持っていきたい、と執着しこだわると、逆に弱い存在になってしまうのだ」と。

死をみつめることによって、本来の自分を発見し、いのちをさらにかがやかせるためのものです。そして、誰しもいつか来る死にむかって、おそれず、ひるまず、平静にうけいれる、こころの準備をすることにも役立ってほしいと願っています。

本文より抜粋
「死をみつめるワークブック」 六浦 基

日 時:毎月第2、または第3土曜日
時間:13:30~15:30(原則として)
場所: 樹輪
参加費: 3,000円(当日、担当者にお支払下さい)

※ノートを一冊ご用意下さい。(毎回書き込んでいきます)
※要予約(TEL・FAX・E-Mailにてお申込みください。)

開始日 予定表

 
2019年
6月16日
7月20日
9月21日
10月19日
11月16日
12月21日
ターミナル・ケア