「京大医学部で教える合理的思考」
中山健夫 なかやま たけお
京都大学大学院医学部研究科教授。
1961年生まれ。
東京医科歯科大学医学部卒業。
国立がんセンター研究所室長等を経て、2000年より京都大学大学院にて教鞭をとる。
06年より現職。05年日本疫学会奨励賞。
専門は健康情報学・疫学。

「佐藤可士和の超生理術」
アートディレクター/クリエイティブディレクター。
明治学院大学、多摩美術大学客員教授。
1985年東京生まれ。
多摩美術大学グラフィックデザイン科学。
博報堂を経て「SAMURAI」設立。
国立新美術館のシンボルマークデザイン、ユニクロ、楽天グループのクリエイティブディレクション、幼稚園や病院などのプロデュースまで、対象となる企業、組織の本質をつかみ、その存在を際立たせるコミュニケーション力で常に注目を集める。
東京ADCグランプリ、毎日デザイン賞ほか多数受賞。
著書に『佐藤可士和のクリエイティブシンキング』『佐藤可士和の仕事と周辺』などがある。

最近、本屋に思考の整理術や合理的思考に関する本がよく売られている。
今回の二冊も整理することや合理的な思考法を身につけて、それを基に、仕事を合理的にするやり方とか、情報化社会にあって、どのように情報を考えるかについての本である。

「京大医学部で教える合理的思考」では、
『イメージで物事を判断しない』
イメージには思い込みも多く含まれていることや、経験に基づくからとかメディアでの情報とかにはバイアスも含まれるということ。
また、正解を求めても「正解のない」こともあるという。
『それは本当に正しい根拠か?』
『その根拠はどこか』『もっともらしいことほど疑う』や『自分に都合のいいこと』ほど信じたくなるや、『みんなって何人?』『誰が言ったか』など根拠を求める方法や考え方を書いている。
『数字の読み方』『原因と結果』そして、『納得できる結論へとたどりつくために』など、溢れる情報への整理と考え方を丁寧に書いている。

「佐藤可士和の超生理術」では、身近なものを整理することによって問題解決力を身につける方法が書かれている。
仕事でいろいろな分野の人々と、共に語り、整理し、物事の本質を見つめることによって、よりクリエイティブに仕事に満足を求めながらも独創的なものを求めていく。
レベル1の「空間」の整理術では、手持ちのカバンの中から仕事場の合理化も兼ねて、徹底的に整理することで、混乱なく必要なものを導き出す。
レベル2 では「情報」の整理術で、クライエントとコミュニケーションを大切にしながら、情報を整理し結論を導き出す。
レベル3「思考」の整理術では、レベル1レベル2を基本におき、眼に見えない情報や心にある様々なことを形のあるものにしていくながら、整理し答えを出す。

2冊とも情報や仕事や、また人との付き合いに必要なことがたくさん書かれている。
整理方法や思考術は、どちらが良いというものでもないと思うが、それぞれ違い方法論で、自分たちの生活から導く出された数々の工夫が書かれており、興味深く読むことができた。

(J)

 

「京大医学部で教える合理的思考」と「佐藤可士和の超整理術」