トランスパーソナル学研究

〈講演会〉
意識の進化と惑星の時代  ショーン・ケリー

『ガイヤ理論』をご存知ですか?
イギリスの物理学者ジェームズ・ラブロック博士が地球は一つの生命体だとといた学説であり、理論でもあります。
人間には生命体として、心臓や手・足・頭などそれぞれの部分が一つになって機能してます。
それと同じように、地球という星も一つの生命体であり、生命として進化しているという考え方です。

何億年の歴史の中で、人間は地球と共に生きてきたのですが、その人間が起こす様々な事柄の結果として、人間が破滅に向かっているというのです。

地球温暖化や無くならない戦争や民族紛争。
テロや惨たらしい殺人の絶えない今、〝人類の破滅”と聞いても心のどこかで『あるかもしれないこと』として受け止められる事柄かもしれません。
この講演録はショーン・ケリーが2011年に日本に来日した折に行われたものです。

ショーン・ケリーが日本に来ている時、ちょうど、東日本大震災が起こりました。
アメリカで起きた9・11でワールドトレードセンターが2つ倒れ、そして、今回は日本で4つの建物が壊れました。
科学の粋を集めた技術が倒壊したのです。

人類史の最初のポイント、そこが5000万年まえといわれています。
そして500年前、ここで近代と呼ばれる時代が始まりました。
そしてまさにその瞬間を契機として、このように人類が爆発的に増えているのです。
そして、鉱山開発や森林開発をはじめとして、人類だけが変わるのではなく、人類と通じて地球の姿そのものが人工的に作り替えられてきました。
さらに、この爆発的な数字の増加は、人工だけではなく、人類が消費するリソースの量にも当てはまることです。
e-mailの数が増えているのも同様のことですよね。
そして、我々が持っている時間の感覚、時間が速まっているという感覚、あらゆるものが瞬間瞬間の中に高密度に詰め込まれているという感覚。
これはどういうことかといいますと、惑星全体がある境界の目の前にいるということです。
そして、我々がこれからどこに行こうとしているのか、それが判らないのです。
本文 抜粋

ガイヤというものは、一つの自己組織化するシステムである、これがガイヤ理論の根底にある発想です。
そしてそれは生命により、生命のために維持されているものです。
本文 抜粋

今、ガイヤは変容を遂げようとしていると言います。
変容とは、変化することなのですが、どのように変化するのかわからないような変化のことです。

よりインテグラル、あるいはよりトランスパーソナルな視点から言えば、生態系だけではなく、地球の意識を含み込んだ形で考える必要があります。
これは英語でヌーススフィア、意識圏と言われます。
これは人々の結びつきをイメージした、いわゆる意識圏をイメージした図です。
フランスの神秘思想家によって提示された言葉、それがヌースフィア(意識圏)です。
惑星全体を、意識、思念、感情といった精妙、微妙な、「サトル」な領域が包み込んでいるという感覚です。
ただ、これは空間だけではありません。
本文 抜粋

地球は、温暖化で水流や気流が変わってしまい、(ちょうど私たちの体の中の血液の流れやリンパの流れが変わるのと同様に…)
地球生命そのものが生きるために変化せざるを得なくなっているということなのかな…?

今日紹介した話は、分かるような解らないようなそんな解らない話なのですが、時代は確実に変化しました。

実感として、肌でそれを感じる日々です。
暑いし寒い日々が続き、戸惑いながら生活しているのは私だけではないでしょう。
『今日は何を着ないといけないか』と天気予報を注意してみています。

前近代、近代といった時代にサトル・アクティビズムというのは、社会の一隅の、ある特定の人々に向けたサトル・アクティビズムでしかありませんでした。
それが間違っているわけではありませんが、現代においては地球全体を視野に収めないといけない状況になっています。
家族だけのため、国だけのため、という風なものであっては、
そもそもその基盤が壊れてしまっているのでから、意味を持たないのです。
全体を見ないといけないのです。
しかし、現代において我々にできること、それは非常にシンプルなことです。
たとえば、毎日1分間瞑想をし、その中で心を清らかにし、自らの意図を確かめることです。
本文 抜粋

そんな時代に今私たちは存在としてある、という事なんですね。
きっと!!

(J)

「トランスパーソナル学研究」 Vol.12September 2012