加藤 ゑみ子
インテリアデザイナー。
1965年、桑沢デザイン研究所住宅専攻科卒業。
加藤ゑみ子インテリアサロン開設、オープンハウスの設立を経て、1985年、(株)空間構造設立。
現在に至る。
『お嬢さまことば速修講座』『収納計画は人生計画』他多数。

美に勝るものはなくー美至上主義
ものが多くて繁雑、
生活行為も煩雑、
そのうえ忙しくて、どうすれば美しい部屋できるかしら?
ーその答えは、あなたが「美しくしたい」と思うこと、これしかありません。
そして、あなたの責任で美しくすることです。
つまり、自分以外の人の行為(たとえば家族)の問題にしないことです。
忙しいことを理由にしないで、自分には十分な時間も能力もないと思わないで、できないときも人のせいにしないで、自分を許し、美しくしたいという自分の気持ちを出来るだけ励まして……そして、美しさに勝るものはないと思い続けることです。
人はみな美しさに勝るものはないということを知っています。
それがどんなに気持ちのよいことであり、心を癒してくれるものであるかを知っています。
荒れ果てた状態で、すさんだ気持ちでいるときも、美しいものに感動することの素晴らしさを知っています。
つまり、できないのではなく、美しくすることより優先させているものがあるということです。
誰もが平和を願っているはずなのに、戦いが絶えないのと同じです。
争いが起きて美しいどころではない、のではなく、美しくないから、争いが起きるのです。
不安なことが大きくなるのです。
美しいこと、それは、いつもどんなときも最優先されるべき最高の価値です。
本文 抜粋

筆者の加藤ゑみ子さん、インテリアデザイナーという、美しいものを作り上げる仕事をされている。
言葉に重みを感じますよね。
ふと、
自分の身の周りを見回して、ちょっと片づけてみました。
確かに気持ちいいですよ。
“争いは美しくないから起きる”…ほんと???
確かに美意識とは対極かも…。

まっすぐ
ものを見るとき人を見るとき、下から見上げたり上から見下げる視線ではなく、常に正面からまっすぐ見るようにします。
身体ごとその方向に向けます。
頭部だけを向けたり視線だけを流すのは、身体の動きを歪めます。
場合によっては、チャーミングな視線とか悩ましい視線などといわれることもありますが、一般に視線だけで印象を与えてしまうのは、全体の魅力を半減させることになります。
まっすぐに伸びた姿勢のよさは、身長を実際より伸びやかで高く感じさせます。
背筋が常にまっすぐに伸びていることが、美しさの第1ポイントです。
もちろん手足の伸びやかさにも気を配ります。
ものも空間ものびのびしたものに対しては、誰もが気持ちよいものとして高い評価を与えます。
さらに、意識して手足背筋を伸ばそうとするとき、その意識が気持ちや心に影響を与えるという点も見逃すことはできません。
外見のまっすぐさは心のまっすぐに伝えます。
本文 抜粋

心と姿勢は確かに関係します。
うつっぽい時は猫背気味になりがち。
大きく深呼吸して(出来れば景色の良いところで)身体を伸ばすと心は(たとえ一時でも)すっきりします。
一度試してください。

美しい時が流れる
美しさはものや人の姿、空間や景色の中にたくさん見つけることができます。
そして、それは、「時」の流れの中にもあります。
幼いことの思い出、去年の夏の出会い、時が過ぎ去って時間のベールが思い出をより美しいものにしてくれます。
思い出や過去の出来事は、何も意識しないでも美しくなっていくものですが、今この瞬間を美しいものにするためには、意志が必要です。
よく考え行動し、美しい「時」をつくる意志を持たずして、この瞬間を美しいものにすることはできません。
空間も、そこでの会話、食事、光、音楽……いろいろな組み合わせが美しい「時」を創ります。
自分が美しく振る舞うだけでなく、美しい時間がそこに流れるように。
そして、今日一日の美しい「時」を思い出してから眠りに就くのです。
もし自分の演出に不出来なところがあったら、次は別の演出を工夫します。
失敗は忘れ、改良点だけは記憶します。
毎日を映画のワンシーンのように。
それは特別なドラマではありません。
ごく日常的なシーンなのです。
特別な日ではなく、ごくふつうの平凡な毎日のなかにこそ、いつも美しい「時」が流れますように。
本文 抜粋

(J)

「美的のルール」