松岡 圭祐 KEISUKE MATUOKA
1969年12月3日、愛知県稲沢市生まれ。
デビュー作の「催眠」を筆頭に、『千里眼』および「千里眼」シリーズがある。
最新作『ヘーメラーの千里眼』

この物語はフィクションです。
登場する個人・団体はフィクションとして脚色されたものであり、現実とは一切関係がありません。
本文 抜粋

臨床心理士の嵯峨敏也が主人公のサスペンススタイルの物語。
主人公の 嵯峨 敏也は、カウンセラーであるが、その活躍は、名探偵コナンやシャーロック・ホームズのようである。
人の心理をぴたりと当てる。
その分析は、天才の域にある。

東京・上野のアメ横の一角にある拳銃密売屋で夫のコレクションに加えたいと言って拳銃を購入したその女性は、表情一つ変えることなく実弾と共に、デトニクス四十五口径の実銃を購入する。

響野 由香里は、独自の指導で成果をあげた小学校の音楽教諭。
彼女はプロのピアニストにもなれたという才能を駆使して、ピアノの音色を通じて、児童の心を感知する。

不登校児などが、彼女の音楽指導を通じて心を開けて、そのことで文化科学省主催による優秀教員で表彰される。

その表彰式の夜、実家にいた由香里の二人の子どもと両親が惨殺されるという事件が起きる。
加害者は少年A。
由香里の父親に車を車庫に入れるのに、自転車をどけるように言われたのにムカつき、その場に居た4人を殺害する。

そのことのショックからPTSDの症状を発症させて、身体に異変の起きた由香里は、もともと過敏だった知覚が異常なほど過敏になる。

その頃、偽造紙幣が出回る。
ATMでも判別できなくて、どんどんと出回る偽造紙幣に操作当局は困っていた。

周りの配慮もあり、由香里には犯人のことや事件のことは何も知らされない。
臨床心理士の嵯峨は、そんな由香里を心配し、色々と言葉をかける。

少しずつ、元気を取り戻していく由香里は、嵯峨の言葉を無視して、インターネットで事件を検索。
心無い由香里や由香里の家族への誹謗・中傷の書き込みに動揺しながらも、その中から、由香里は、自分の家族を殺した少年を突き止める。

その少年は14歳であった。
少年法のもと、彼はなんの咎もなく、自宅に帰されたことを知る。

由香里の家族の49日の日、その少年は、ピストルで殺害される。
その後、同級生をレイプし殺害した少年たちが同じようにピストルで殺害される事件が起きる。

警察は、犯行のピストルが使われていることや、手口から、ヤクザかかなり手慣れたものの犯行と踏む。

また、由香里の知覚過敏の症状が偽札を手触りで判断できることを知る。
五感が異常なほどに敏感になっており、このままだと由香里にどんなことが起きるかわからない。
嵯峨は、この由香里の症状の解決の糸口を色々と模索する。

旋律は戦慄を呼ぶ。
軌道を脱した殺人は次々と起こる。
由香里を犯人と推測する嵯峨は、必死に由香里を停めようとする。
その結末は…‥‥。

善と悪。白と黒。
何が悪で何が善か…。
復讐が快楽になり、そしてその快楽を追い求める心が導かれる結論とは…。

「カウンセラー」という題名に興味を覚えて読む。
う~ん。
読書後、何とも言えない気分。
う~ん!!
やっぱり、何とも言えないなあ。

(J)

「カウンセラー」 counselor