吉田 太一 (よしだ・たいち)
1964年大阪市生まれ。
日本料理の板前を経て佐川急便に5年勤務後、28歳で引っ越し運送業を始める。
その後、日本初の「ひっこしやさんのリサイクル」を開業。
2002年、遺品整理のサポートの必要性を感じ、「天国へのお引越し」をキャッチフレーズとした日本初の遺品整理専門会社「キーパーズ」を設立。
遺品整理業をビジネスモデルとして確立させたことでマスコミから大いに注目を浴びる。
創業から、1000件あまりの孤独死などの現場を経験。
最近では、本業以外に、孤独死を防ぐためのDVDの作成配布や講演活動などを行っている。

あるテレビ番組で、コメンテーターのひとりが「孤独死って悪いことですか?」
という話をしていました。
悪いか悪くないか?
孤独死に、善悪なんてありません。
息を引き取るときに看取ってくれる人がいれば幸せだけれども、看取ってくれるひとがいなければ不幸だという話でもありません。
では、なぜ私はこうして孤独死を防ぐ活動に取り組んでいるのでしょうか?
遺品整理屋として1000件を超える孤独死の現場を体験し、その惨状を目のあたりにするうち、こうした最後を迎える人がひとりでも減ってほしいと願う気持ちが徐々に強くなってきたのです。
その思いに反比例するように、現在、男女ともに「おひとりさま」が激増しています。
それは、独死予備軍が日々増加しているともいえるでしょう。
定職もなく、家族も友人もなく、
死後何週間も誰からも気づいてもらえないケース。
これは「孤独死」というより、「孤立死」といったほうが正しいのかもしれません。
また家族や友人はいるものの、「便りのないもはよい便り」とばかり、その死になかなか気づいてもらえないケースもあります。
本文 抜粋

死は、生き様の延長線上にある。
どんな風に生きてきたかによってまた死に様もいろいろであろう。

筆者の吉田太一さんの言うように、大勢に囲まれながらでも、心が一人ボッチの「孤独死」もあるでしょうし、
一人で「死」を迎えても、決して「孤独死」とは呼べないような「死」もあるでしょう。
1000件あまりの「死」に巡り合った人の、言葉の重みを本文に感じる。

43歳、派遣社員の落とし穴
女性の「おひとりさま」がめずらしくなくなった現代。
その多くが仕事をもち、料理、洗濯をはじめ、家事全般もしっかりと自分でこなします。
精神的にも経済的にも自立しているのが「女おひとりさま」の特徴であるといえます。
しかし、「男おひとりさま」はそうはいかない場合が多いようです。
結婚力が弱い男性の多くは、生活力も気力も弱い。
そういえるかもしれません。
孤独死をした「男おひとりさま」の部屋の多くは、こんな感じです。
台所の流し台は、汚れた食器と生ゴミの山。
床の上にはビールの空き缶やゴミが散らばり、いつ洗濯をしたのか見当もつかないような衣類があちこちに積もれている。
当然、布団は茶色に変色した万年床・・・・・・・。
誰かと一緒に暮らしていたら、または定期的に訪れてくれる親しい友人がいたら、こんな部屋にはならないでしょう。
本文 抜粋

「女おひとりさま」は、経済的に困っていきます。
「無年金・低年金・貧困」です。

「男おひとりさま」は、2種類あり、「ずぅーとシングル(生涯非婚者)」と「シングル・アゲイン(離別・死別者)」です。
現在男性の非婚率が高まりつつあり、40代の約2割が未婚です。
2025年には、「男性の4人に一人が生涯非婚者になると言われてます。

また、男性は人にヘルプが出せない。
その点、女性は人にヘルプを出すことを厭わない。
その結果、「孤独死」に陥りやすいのは、女性より男性であるという。

どんな風に生きていくのかが、
本当に問われる世の中になってきたんでしょうか。

本当の「ひとり」にならないためのアドバイス

  • ご無沙汰している友だちに電話する
  • 目上で同性の友だちをつくる
  • 元気だと言っている身内の言葉を信用しない
  • 同窓会に出席する
  • 鏡で自分の顔をじっと見てみる
  • 顔をくしゃくしゃにして大笑いする
  • トイレはいつもきれいにしておく
  • いらないものは捨てる
  • 冷蔵庫に賞味期限切れの食品を残さない

本文 一部 抜粋

サイフの中の金額を把握しておくショッキングなことはゴミの山が最高で1メートル80センチ部屋の中に積もり、死んだときにゴミで窒息したのではないかと思わせるような人が男女を問わず居るようである。
部屋の掃除をするようにとアドバイスがあった。
何ともいえない思いで、本を閉じる。

(J)

「おひとりさまでもだいじょうぶ。」