O.カール・サイモントン  1942年~2009年
放射線腫瘍医。心理社会腫瘍医。
オレゴン医学大学放射線科卒業後、臨床現場で心理的介入ががん治療やその治療に大きな影響を及ぼすことを確信し、現在のサイモントン療法の基礎を創り上げる。
サイコオンコロジー(精神腫瘍学)、心理社会腫瘍学、精神神経免疫学における先駆的存在。
その功績と人道的な取り組みを称え、国際的に数々の賞を受賞している。

川畑 伸子(かわばた のぶこ)
心理療法家。
NPO法人サイモントンジャパン副理事長。
1970年東京生まれ。
米国マサチューセッツ州エンディコット・カレッジ卒業後、経営コンサルタント会社、貿易会社勤務を経てロサンジェルスにて通訳・コーディネーターとして独立。
通訳の仕事を通じてサイモントン療法に出会う。
2002年日本帰国後、NPO法人サイモントンジャパンを設立。

日本の死亡率の第1は癌。
2~3人に一人は癌で死亡する。
ターミナル・ケアーが叫ばれ、死に行く人々や家族への心のケアーがあちこちで聞かれるようになった。
心と身体は関連していることも様々な形で言われているが、そのことを実感している人の数はどれぐらいだろう。

アトピーや様々な症状などもカウンセリングを受けているうちにいつの間にか症状が緩和されたり、消えてしまうことがある。
その時、心がカラダと密接な関係があると実感する。

西洋医学が、日本の風土に定着し、病気になればお薬を飲み、症状を緩和し、治癒に導く。
この普段の生活の当たり前になっていること事と、古来日本の医術としてある和漢方や漢方、また、インド医学のアーユルベーダなどは、相容れない部分も持ちながらも必要に応じて取り入れて、より人にやさしい医療が求められる時代となってきているように思う。

サイモントン療法は、現在、がん治療の現場で使われている療法だ。
イメージ療法を中心に、認知療法で思考法を変えたり、死や死にゆくことを見つめることで、今の生きていく生き様の質を高める。
そして、それを繰り返してやっていく中で、癌細胞が消えていくことがあるらしい。

心の持ち方は、本人次第である。
サイモントン療法は、あくまで、本人の心の在り方をケアーしていく。
その結果として癌細胞が無くなったり、延命効果があるとされる。

がん細胞は攻撃的な細胞か?
われわれの多くががんに脅かせるのは、がんが不治の病で、痛みや苦しみを与える攻撃者だという社会通念があるからだということは前述しました。
では、ここでもう一度、がんのイメージと、がんとの健全な関わり方について考えていくことにしましょう。
がんは強くて攻撃的な細胞というイメージが一般的ですが、がん細胞は、正常細胞を攻撃することはありません。
がんは、本質的に弱くて不安定な細胞なのです。
がんは混乱して、誤った情報を得たために、本来死ぬべきタイニングで死ぬことができずに増え続ける細胞なのです。
その結果、
他の臓器を圧迫したり邪魔をして、機能させなくするわけです。
サイモントン博士いわく、細胞のメカニズムとしてもっとも似ているものは脂肪細胞だということです。
しかし人は、脂肪細胞を攻撃的で怖いと思うことはありません。
本文 抜粋

がんのイメージを絵に描いてもらっても、がん細胞はしばしば真っ黒でトゲトゲを持った細胞として描かれます。
私は以前、家族の手術後にがん細胞を見たことがありますが、実際のがん細胞は白くてグシャと潰れたようなものでした。
逆に脂肪細胞を描くとなれば、みなさんは白くて丸いものをイメージすることが多いのではないでしょうか。
本文 抜粋・

呼吸法と共に使用するこのイメージ療法は、心の癒しや安らぎに導き、より質の高いクオリティー・ライフに導くべく書かれている。

あちらこちらで、癌になったという話を聞く。
また、いつ自分にも病気や癌という病だと宣告されるかわからない。

病に振り回される、そんな最後を迎えたくはない。
少なくとも、自分の意思で安らかに心置きなく静かな時を迎えたいと思う。

(J)

「サイモントン療法」 治療に導くがんのイメージ療法