村上 春樹・文  大橋 歩・画

「1Q84」などの小説で、大ヒットを飛ばしている 村上 春樹さん。
この本は、雑誌「anan」に1年間連載された50の短いエッセイ集です。

皆さんは、『柿ピー』をどんな風に食べますか?
「柿ピーのことは知ってますよね?
ピリッと辛い柿の種と、ふっくらと甘い香りのあるピーナッツが混じっていて、それをうまく配分し、組み合わせながら食べていく。
誰が考えたのか知らないけれど、よく思いついたよね。
ちょっと普通では考えつかないとりあわせだ。
考えついた人にノーベル賞をあげたいとまでは言わないけど(たとえ言っても相手にしてくれないだろうけど)、卓越したアイデアだと思う。」
本文 抜粋

昔、知り合いの人たちと、柿ピーの食べ方を話したことがあります。

まずは、ティッシュに柿ピーを出し、柿の種とピーナッツを分ける。
それから、食べていく人や、無造作に袋に手を突っ込み、
出てきたものから食べる人。
また、柿の種とピーナッツを交互に食べる人、柿の種2個とピーナッツ1個の人等、本当に色々な食べ方があるものだと感心したことがありました。

柿の種が漫才でいう「つっこみ」なら、ピーナッツは「ぼけ」にあたるわけだけど、ピーナッツにはピーナッツの洞察があり、人柄があり、ただの頷き役では終わっていないところがよい。
柿の種のつっこみをさらっと受けて、鋭く切り返すこともある。
柿の種はそのへんを承知の上で、自分の役割を意識的にいくぶん過剰に演じている。
まことに絶妙のコンビというべきか、あうんの呼吸がとれている。

本文 抜粋

『柿の種』について色々と書いていると、何だかマニアック?な気分もするけど、それはそれで良し!

とにかく読んで面白い。
電車で本を読んでいて、ケラケラと笑いそうなって、思わず周りを見渡してしまいました。

『柿の種』以外にも、50の文章にそれぞれ頷いたり感心したり、そうだったのかと納得したり、別段どーってことのないものなんだけど、でも、心和みながらの読書タイム。

ところで、ドーナツの穴っていつ頃出来たか知ってますか?
1847年アメリカのメイン州のキャムデンと言う町で、15歳の少年が発明したらしい。
それもこの本からの受け売り。
食べ物の話ばかりですいません(^.^)。

(J)

「村上 ラジオ」