村山 由佳

喫茶店『風見鶏』のオーナーは、和泉 勝利の恋人かれんの兄である。
彼の入れるコーヒーはおいしい!

以前、風見鶏でバイトしていた勝利は、風見鶏のバイトを辞めて以来、不幸のデパートみたいに、運が向かなくなっていることに気づいていた。
揉め事に巻き込まれたり、バイト先でいろいろなことがあったりする。
『辞めない方がよかったのかも・・・』とふと後悔したりもする。

大学3年生の勝利は、陸上部に所属している。
そろそろ、将来を見据えて就職活動もしなくてはと思いながらも、なかなか、思うようにはいかない。

恋人の花村かれんは、勝利より5歳年上で、二人はいとこ同士。
かれんは、介護福祉士になるために、教師を辞めて、鴨川の老人ホームで働きだし、今は、勝利と離れて暮らしている。

そんな時に、かれんが務める介護施設が、経営上の理由で人員整理をしなくてはいけなくなり、バイト契約のかれんにも打診がある。
かれんは、花村家の養女で、実の母がその施設にいる。

勝利は、心の苦しさを語らないかれんに、『弱くなっても、泣いてもいいんだ』という。
その言葉に、思わずかれんは泣きじゃくる。

和泉 勝利(かつとし)は、お料理も上手。
綺麗好きで、面倒見も良い。
幅跳びも高跳びも得意。

一方、花村かれんは、名前の通り、かれんで頑張り屋。
弱音を吐かない。
自分の夢に向かってすすんでいる。

そんな甘~いあまーい二人の関係が、本のなかで続く。
“恋人への独占欲やその人しか目に入らない。”
そんな二人もちらほら見えて、何だかくすぐったいような、羨ましいような、ほのぼのとした二人。

ドーってことのない話の中で、二人を囲む友人やそれ以外の色々な人たちの、心温まる話や思いやりの数々。
ちょっと出来過ぎ?とは思うけど、小説を読んで、心安らぐ事もいいよね。

(J)

「凍える月 おいしいコーヒーのいれ方」 Second Season Ⅳ