藤沢 晃治 著

色々なところで、説明文を読んだり、説明を聞くチャンスはあります。
ところが読んでも、意味が分からなかったり、説明書通りにやっているのに、ちっとも思い通りにならない。
そんな経験ありませんか?

プレゼンテーションは、うまく説明することを非常に要求されるようです。
その道のプロが、それこそ簡単にわかりやすく、丁寧に説明した文章で書いてあります。
しかもこの15のルールはごく当たり前のことばかりだそうです。

15のルール
ルール1  タイムラグの存在を知れ。
★聞き手が脳内整理棚を準備中はゆっくり話すなどして待て。
★聞き手の脳内整理棚がいつ準備完了するかに注視せよ。
★ききての脳内整理棚の準備が完了してから情報を送れ。
ルール2 タイムラグを短縮せよ。
★概要を先に与えよ。
★聞き手の脳内整理棚選定作業を詳細情報で妨害するな。
ルール3 「間」を置きながら、しみいるように話せ。
★意味別の区切りに小休止を取れ
★キーポイントを話した直後に小休止を取れ。
★複雑な概念を話す時は小休止を多用せよ。
ルール4 具体性と抽象性のバランスを取れ。
★意識して範囲指定せよ。
★範囲を推測させる具体例を挙げよ。
★大分類名ではなく、小分類名で語れ。
★全体説明と部分説明との間を適宜、行き来せよ。
ルール5 説明もれに気づけ。
★第三者に事前にチェックしてもらえ。
★聞き手の立場を想像せよ。
ルール6 情報構造を浮かび上がらせよ。
★重複、ムダを整理せよ。
★大項目、小項目の関係を明示せよ。
★対比関係、同列関係を明示せよ。
★キーポイントを添えよ。
ルール7 キーワードを使え。
ルール8 論理的な主張をせよ。
★主張の裏付けを用意せよ。
★承認済みの主張は「新しい裏付け」として再利用せよ。
★分かりやすさの障壁となる非論理的な弱点は隠せ。
ルール9 聞き手が知っている事例にたとえよ。
★格言、ことわざを普段から仕入れよ。
ルール10 聞き手の注意を操作せよ。
★要点を話す前に「問いかけ」で注視させよ。
★「まとめ言葉」で聞き手の整理を助けよ。
ルール11 聞き手を引率せよ。
★常に聞き手に展望を与えよ。
★聞き手が落伍していないか気配りせよ。
ルール12 繰り返しの劣化に注意せよ。
★聞き返されたら要注意。
★聞き手は『今日、初めて聞く」ことを忘れるな。
★「伝える」気持ちを取り戻せ。
ルール13 持ち時間を守れ。
★要約力をみがけ。
★説明内容の要点を大、中、小の見出しに整理しておけ。
ルール14 聞き手に合う説明をせよ。
★聞き手の持っている前提知識を知ってから説明せよ。
★説明内容を事前に正しく知らせよ。
★聞き手に、必要な前提知識を事前に正しく示せ。
ルール15 聞き手を逃がすな。
★聞き手の不快感を解消せよ。
本文抜粋

「分かりやすい説明」をするためには、「分かる」「分からない」ということがどういうことかを知る必要があります。

初めて聞く人は、ちょうど暗い映画館に足を踏み入れた人のように目が暗さに慣れてない状態です。
その人が暗さに目が慣れて歩きやすくなるのを待つように、話してもその人の脳内へとしみいるように話すことが基本的な配慮となると書かれあります。

実際に人前で話してみると解りますが、ここに書かれてある事を身につけるのは大変な作業です。
慣れと根気が必要!

本文に書かれてある具体例は、解りやすく誰しもが理解しやすいように思います。
プレゼンテーションという仕事という性質上、誰もが分かりやすい説明は必要でしょう。

でも、「分かりやすい説明」ってどのくらい必要なんでしょうか?
筆者も本の巻末に書いてますが、最近の子どもの顎の発達がよくないんだそうです。
やわらかい食べ物ばかり食べているからだということです。

巷に、健康ブームなのか色々な情報がメディアに溢れています。
その中でも、認知症の方がよく噛んで食べるようになったら、症状が軽くなったとか、よく噛んで食べると、脳内シナプスが付きやすくなるとか、いろいろと「噛む」ことが言われるようになってきています。
「咀嚼」と「噛む」は切っても切れない関係です。
余りに、分かりやすく、咀嚼しやすい情報に偏ると、私たちの脳は、どうなるんでしょうか?

そうは言いながらも、訳の分からない話や説明は、困りますけどね。

(J)

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「分かりやすい説明」の技術 最強のプレゼンテーション15のルール