小泉 吉宏

『ブッタとシッタカブッタ』でお馴染みのシリーズ29編目の文章+マンガである。
『シッタカブッタカ』は15年のロングランを続けているらしい。
そんなに月日が経ったのかな?
それでも、やっぱり読むとおもしろい。

怒ると気分がいくらかましになった気がする。
怒った相手から反撃されないとわかると、相手より優位に立った気がする。
怒ると何かをなしえた充実感を持ってしまうこともあるから怖い。
怒った後、かえって自己嫌悪に陥ることもある。
優位に立っても不安定で、自己嫌悪でも心は揺らぎ、
怒りの後に真の安らぎなんてないと思う。
きっと安らぎは怒りも悲しみもない処にある。
安らぐためには、怒りが、願望や切望の裏返しであることを理解することが必要なんだと思う。
本文抜粋

 心が苦しみを作り出しているなら、自分自身の心の働きを丁寧に見つめ、自分を欺いている心というヤツの正体を見てみれば、
苦しみとのつきあい方も見えてくるだろう。
でも心というのは厄介なやつだ。
自分を見つめていると思い込むだけでも心は満足してしまう。
自分が辛い体験をしているから、こういう体験をすれば成長できると安易に思うことでも、心は満足する。
修行していると思う込むことでも、心は満足する。
心は、狡賢いのだ。
本文抜粋

 

「ブとタの あいだ」