「わが子を愛するレッスン
『傷ついた子ども』だった両親へ」
(原題:How to Survive in Spite of Your Parents Coping with hurtful childhood legacies)
マーガレット・ラインホルド 著
朝長梨枝子 訳
朝日出版社

「親の多くは、自分の子どもを扱うとき、自分自身の子ども時代を再体験するという傾向がある。この再体験は、普通無意識のうちに行われる。従って、充足し安定した子ども時代を送った人は、成人してからも健康的で自信のある人になり、子どもを愛し確かな安心感を与える親となる。ところが子どものときに危害を加えられた人は、それをそのまま持った大人となり、更には自分自身の子どもに対して危害を加える親となる。この連鎖は、ともすれば、世代から世代へと着実に、無限に繰り返される。」

「私たちの西欧社会では、親は子どもを愛すべきで、兄弟姉妹もお互いに愛すべきで、子どもも親を愛すべきだという暗黙の期待がある。しかしこの考え方は誤解を招き、しかも害を及ぼす。それは家族関係というものをあるがままの真実の姿でとらえるのではなくて、こうあるべきだと社会が考える家族関係を描いているという点で、誤解を招く。」

---本文より抜粋

コーピング coping
ストレスフルで困難な状況(いわゆるストレス)において、心理的に傷つくことから身を守るために、それらの状況を自分なりに処理、操作しようとして試みる認知的ならびに行動的レベルにおける一群の反応セット。ストレッサー(ストレスの原因)それ自体を変化させることを目的として行われる問題焦点型コーピングとストレッサーによって生じた不快な情動のコントロールを目的とした情動焦点型コーピングの2つに分類できる。

反復強迫 repetition compulsion
反復強迫とは、苦痛で不快な過去の経験を人生の過程で何度も(強迫的に)くり返してしまう現象を指し示す。たとえば同じような対人関係のパターンに陥ってくり返し傷ついてしまうとか、頭ではわかっていながら自分を苦しめる出来事やパターンから抜け出せないなど、退行的で自己破壊的な傾向を有する。そしてその苦痛な経験を自分自身が無意識に生み出していることに気づいていないのが特徴である。

---「カウンセリング辞典」より

最近の読書から~「わが子を愛するレッスン」