hon2201602

1953年大阪府生まれ。
京都大学大学院理学研究所地球物理学専攻博士課程退学、
理学博士。
気象庁気象研究所気候研究所部長を経て、
2013年5月より現職、
気候変動に関する政府間パネル(IPCC)
第1作業部会第2次~第5次評価報告書の執筆者を務める。
現在ー筑波大学生命環境系主幹研究員
専攻ー気象学
著書ー『気候は変えられるか?』

これから先の未来の気象は、今まで人類が経験したことのない気象へと突入する。
地球温暖化は暑い夏をもたらし、高温多湿に拍車をかける。

具体的に、これからどんなことが起きるのか、予想の立ちにくい気象学の未来図を描く。

地球の温度は太陽から受け取るエネルギーの収支で決まる。
エネルギーの収支とは、太陽からどれだけのエネルギーが地球に来て、どれだけ宇宙空間へ反射され、差し引きどれだけを地球の気候システムが受け取るか。
そしてそこからどれだけエネルギーを宇宙空間へ放出するかということらしい。

CO2削減と言われているのは、地球から宇宙空間へとエネルギーを放出する際に、CO2が大気中で温室効果ガスとして存在し、宇宙へとエネルギーが放出されにくくなる。
そのためにCO2を減らす必要があるようだ。

産業革命以降、CO2は増え続けており、IPCCでは2100年までの地球の気候がどうなるか、コンピューターを駆使して予測している。

ヒートアイランド現象など、CO2以外にも温暖化を実感させる現象は存在する。
いったい未来はどうなるのだろうか。

すでに生じている影響と,予想される影響と、気候変動と自然生態系や人間社会に与える影響とは、どんなものがあるのだろうか。

一つは水循環。
生活用水や農業用水、工業用水などがある。
多くの地域で降水量が変化し、氷や雪の溶解が水循環を変化させる。
ほぼ世界中で氷河が縮小し続けており、下流地域の水資源に影響を及ぼしている。
永久凍土の温度の上昇や融解も起こっている。

更に自然生態系への影響では、種の絶滅を引き起こし、今までの地球史上でも何度かの絶滅は起きているようだが、過去数百万年の間に、気候変動による重大な生態系の遷移や種の絶滅が起こっている。
落葉広葉樹が減少し、常緑広葉樹の分布が進んでいる。
サンゴの白化なども含まれる。

農作物は、大気中の二酸化炭素を原料として体をつくるので、大気中の二酸化炭素の上昇は、収量を高める効果はあるとされるが、高温障害や品質低下などのマイナスの影響も出るとされる。

人間の健康障害は、他のストレス要因よりは相対的に小さいとされながらも、蚊・ダニ・ネズミと言った生物の分布が変わり、その生物が媒介とする感染症のリスクは変化し、水を媒介とするコレラなどの病気の分布を変えるとしている。
日本では熱中症の死亡数は増加傾向にあり、94年以降急増し、2010年には、1745人と過去最多の死亡数になっている。
ヒートアイランド現象も加わり、高温に拍車をかけているようである。

それ以外にも、気象・気候の極端現象や不公平・貧困、暴力的紛争など、社会的・経済的脆弱性、つまり弱者は、適応を促進する資産を害する結果となる可能性があると言う。

産業改革は、人間の生活を豊かにし夢と希望を与えた。
そして、さらに豊かな社会へと夢を膨らますなら、木を植えよう。
木を樹木にして、さらに豊かな人生へと変えていこう。
お花でもいいかも。

何故に木?
当然二酸化炭素を取り込んでくれるからだ。

道を舗装し土をコンクリートで覆う。
何気ない日常の今や当然と思うことの中に、異常気象に通じるものがあると言う。

木や花を植えよう。
今からでも決して遅くはないだろう。
そんなに簡単にはいかないようであるが、地球温暖化を少しでも遅める方法を、皆の力でやっていく必要がある。

(J)

「異常気象と地球温暖化」 -未来に何が待っているか